「障害者職業生活相談員」という資格を得る為に 2日間講習を受けてきたのだが、受講中ずっと考えていたのは 精神的にダメージを負って休職経験もある私が、このような資格を得る為に 受講しているという違和感。終始複雑な気分だった。
受講中は実例を聞く機会も何度かあり、その都度「なっていた頃」の自分を思い出しては 封印したはずの痛みがチクリと呼び起こされる。 あの頃に比べれば劇的に環境が改善され、経験談を聞いたくらいでは 揺らぐことの無い反応は出来るとは言え、そんな自分が果たしてこの場に座って 受講する資格があるのか?という場違い感、嫌味というか皮肉みたいなものをずっと感じて 変にしなくても良い自問自答を繰り返していた。
一歩間違えれば、直ぐにでも「向こう側」に行けてしまいそうな自分なのに。 そんな危なっかしい自分になんでこんな資格を取らせようとするんだ?という疑問。 その疑問はやがて、「私は本当にもう大丈夫なのだろうか?」という疑問に変わり 考えても仕方ない、でも今再発したら?…と、心配事が跳んでは返ってを繰り返す。
いつもであれば、このテの講義は開始10分で爆睡出来る自信があるのに 2日間、一度も寝ることなく聞き入ってしまった。 結局、資格は取れたのだが、自分の心のわだかまりは取れた自信は無い。
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