なんかね、もう。 文明の利器に依存しまくったが故に、とんでもない誤解を招くとこでしたよ。
今年の公演で客演として参加してくれた子がいたのですが(以下Aさん、因みにかなり若い子) ある日、劇団のメーリングリスト(そのアドレスに送れば劇団員全員にメールが届くのね)に、そのAさんから
『稽古場の鍵開けましたよー』
というメールが届いたのです。 まぁこの時期にはよくあるメールなのですが しかし、それ以前におかしいと思ったのは 普段、稽古場の鍵は劇団員の限られた人が管理していて、客演さんが鍵を所持しているのはまずありえないことなのです。 しかも、Aさんは車の免許を持っていないので、稽古場へは電車を乗り継いでいつも大変な思いをしてやってきてくれる子です。 いろんな意味で、稽古場の鍵を持つ可能性が最も低い人なのです。
その日の私は別用があって稽古参加の予定はなかったのですが、 買った小道具を届ける為に空いた時間に稽古場に寄るつもりでした。 そこへこのメールですよ。 私は当然、「客演さんが何故鍵を?てか、一人だったら危ないでしょう。」と思い 慌ててメールをしたのです。
『お疲れ様です私です。もしかしてAさん今一人?』
ちなみにメーリスではなくAさん個人に送ったのですが、5分経っても返事は無かったので とりあえず返事を待たずして小道具を抱えて稽古場に向かったのでした。
稽古場に着いたら、なんてことはないAさんの他に、劇団員のBさんもいて AさんはどうやらBさんの車で送ってもらって来たとのこと、そしてBさんから 「ヒマなら代わりにメール送っといて〜」と言われて代理でメーリスにメールしたとのこと。 …うむ、なるほど納得。
とりあえず私は小道具を稽古場に置いて帰路に着いたのです。
これが事件の始まりとはつゆ知らず。
その日は、何事も無く家に帰って就寝した私ですが 翌朝、Aさんからメールが届いていることに気がついたのでした。
『今Bさんと一緒ですが、どうかしましたか?』
どうやら私のメールに対しての返信が届いてたみたいなのですが 届いた時間を見たら、深夜0時前。 この時間を見た瞬間…
「これ、やばくね?」 と。
私がAさん個人宛に送ったメールが、届いてる時間によっては もしかしたらとんでもない意味深メールになっちゃってるんじゃね?と。
慌てましたよ。そりゃもう朝から慌てましたよ、私は。 慌てたと同時に血の気も引きましたよ。 次の稽古で顔を合わせるまで戦々恐々としてましたよ。
それから2日後に顔を合わせたのですが 顔を合わせるなり 「ねぇ!あのメール何時に届いたの!ねぇ!」 と、東京03の角田ばりの迫り方で誤解を解きにかかりましたよ。(それはそれでAさんは怖かったでしょう。)
どうやら、私の送ったメールはタイムラグが発生して、私が稽古場に顔を出した時にはまだ届いておらず、私が帰った後 さらに稽古そのものも終わって、Bさんに家まで送ってもらってる車中で届いたそうです。 Aさんはその時私のメールを読んで「何か演技指導のことで言いたいことでもあるのだろうか?」と良い方に解釈してくれたようですが、 しかしBさんは「私には言えない二人きりの話しでもしたいのだろうか?なんだろう?」と やはり一歩間違えばとんでもない誤解が生じかねないところまで来ていました。
とりあえず、誤解はとけてホッとしたのですが 本番後の当日打上げでの場で思いっきり下ネタトークをかましてしまい、 誤解とかそういうレベルではない埋めがたい溝をつくってしまい、全く努力が無駄となってしまいました。
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