『困った時は、この袋を開けてください。』 と出陣前に軍師から巾着袋を渡される。
歴史小説なんかで時々見かけるニクイ演出ですが 大抵、この演出からスタートした戦(いくさ)というのは決まって 自軍がピンチになって、大将さんが軍師のことを思い出して巾着袋を開ければ そこには『お前エスパーかよ!』ってツッコミたくなるかのような詳細な戦況と 鮮やか過ぎる打開策が書かれて、あらら自軍大逆転…ってパターンが鉄板です。 誰一人『だったら最初からそう言えよ。』とか『(的中率)キモッ』とか言わず、 帰陣すれば軍師様がドヤ顔して待って美味しいトコ全部持っていく…。 …ああ、某孔明さんとかやりそうだわ、全く(笑)
でもこれ、成功するからOKであって、失敗したら絶対にアウトだよね? 大将さんが巾着あけるタイミング間違えたらそれもアウトだよね? 毎回こういうシーンを読む度にツッコミたくて仕方がないのですが、いずれにせよ どんだけ自分の読みに自信があるんだよ!とそのナルシストっぷりに驚きである。 もしや、それくらい自分を追い込んで知恵を絞ってこその軍師様なんだろうか? それとも単純にリスク犯してまでカッコよさを演出したいヤツなのだろうか?
とにかく軍師という職は時に前線で戦っている人たちよりも(頭じゃなくて人間的に)キレたヤツが多い気がします。
…でもさ、
スゲーピンチに陥って
大将さん慌てて巾着あけたら
『坊やだからさ。』
なんて書かれていたら…(笑)
大将は『計ったなぁ!』なんて叫んで巾着叩きつけて地団太踏んで『かくなるうえは!』と敵陣に突貫して、でも到達前に撃墜されて欲しい。
そこまですれば大将さんは軍師以上に美味しいです。
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