2010年04月10日(土) |
遅咲きのピアニスト(295) |
【シビア判定】 100種以上の音色が搭載されていながら、『ピアノ練習』という役割上、《Piano1》〜《Piano3》の3音以外は全く出番がないというか、むしろ持ち主にその存在すら忘れ去られてしまっている…そんな可哀相な我が相棒プリ蔵…というかプリ蔵に入っているピアノ以外の100以上の音色たち。 ほぼ毎日戯れているくせに、寂しいというか、勿体無い扱いを受けています。 宝の持ち腐れですね…ごめんよ。
そんなワケでありまして 先日、思い出したように『たまにはピアノ以外の音でも弾いてみるか!』と ストリングスやエレクトリックピアノ等々の音色に変えて【愛の旋律】やら【ペガサス】やらを弾いてみることにしたのです。
これがまぁ音変えて弾いてみたら意外な発見がありまして (以前の日記で、レガートやペダルワークを意識する為に音を変えての練習が効果的…といった内容を書いて、それと話題が似ているのですが) ピアノと同じタッチで弾いても、音色によって例えば残響具合とかが全然違って聞こえるのですね。 ハープやアコースティックバス等の弦楽器系音色がその顕著な例で、ドミソとかの和音を弾いた時に、ピアノだと『ジャーン』とちゃんと和音になって聞こえるのですが、アコースティックバスの音色で弾くと『ジャララーン』ってアルペジオになって聞こえちゃうのです。
弦楽器系の音色は、残響音判定・打鍵判定がピアノに比べてシビアなようで ジャーンで弾いてるつもりが実はジャララーンって聞こえるというコトは つまり、本人は自信満々で和音(同時に打鍵)で弾いていたつもりでも、実際はそうではないということ、3本の指が鍵盤を押すタイミングが、コンマ何秒違っているというコトなのです。
これは私的にはとても良い発見をしました。 今まで気にならなかった、気付かなかったということは、ピアノを弾く上では許容範囲のズレなわけで現状このままでもいいのかもしれないが、これまで10分の1秒単位で意識していたことを、100分の1秒単位での調節を意識するコトができれば、これは非常に大きな武器になるのだと思います。
もちろん、同時に弾かなければならない音をビミョウにズレて弾いてしまっている事実も修正していかなければならないワケですが、正直聞いてる範囲で気にならないのであれば、むしろ多少のズレがあったほうがアナログ(生演奏)特有の情緒というか深みが出て私はそれでいいのだと思う部分も正直ありますが、まぁそれはそれですね。。。ひとつの技術として『ズレずに同時に弾く』ということもちゃんと出来る様には精進しなくてはなりませぬ。
レッスン初期の頃に和音で『音を掴む』練習を何度もしてきました。 音が僅かにズレてアルペジオになっているということは この『音を掴む打鍵』がしっかりできていないということ。
練習、練習!
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