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2009年05月26日(火) 優しい


デジタル大辞泉/小学館 より

やさし・い【優しい】

[形][文]やさ・し[シク]《動詞「痩 (や) す」の形容詞化で、4が原義》
1 姿・ようすなどが優美である。上品で美しい。
 「―・い顔かたち」「声が―・い」
2 他人に対して思いやりがあり、情がこまやかである。
 「―・く慰める」「―・い言葉をかける」
3 性質がすなおでしとやかである。穏和で、好ましい感じである。
 「気だての―・い子」
4 身がやせ細るような思いである。ひけめを感じる。恥ずかしい。
 「なにをして身のいたづらに老いぬらむ年のおもはむ事ぞ―・しき」〈古今・雑体〉
5 控え目に振る舞い、つつましやかである。
 「繁樹は百八十に及びてこそさぶらふらめど、―・しく申すなり」〈大鏡・序〉
6 殊勝である。けなげである。りっぱである。
 「あな―・し、いかなる人にてましませば、味方の御勢は皆落ち候ふに」〈平家・七〉

[派生] やさしげ [形動] やさしさ [名] やさしみ [名]


普段何気に使われる【優しい】だけでも、これだけの意味がある。
何故に辞典を引用したかというと
実は私、『優しい』と言われるのが、あまり好きではないのです。
正確に言うと "好きではなかった。" と過去の話なのですが。

これだけたくさんの意味がある『優しい』を、ただ単純に
『kandamaさんて優しいね』なんて使われると
それって、どういう意味で使っているのだろう…と勘ぐってしまう。

多分、ほとんどの場合
上記で言うところの「2」の意味で言ってくれてると思うのだが
なんていうか、よくわからんヤツがいきなり言ってきたりすると
なんか「優男」と言われてるみたいで、正直ムッとしてしまうのだ。

私にとって『優しい』って言葉は、すごく抽象的で都合の良い言葉に聞こえるのです。
『他に思い当たる言葉がないから、とりあえず "優しい" と言っとけ』みたいな。
そのように聞こえてしまい、あぁそうか、私は特徴ない人なんだなぁ〜って思ってしまうのです。
…天邪鬼ですかね?

良くも悪くも、とんがった評価を求めてる私にとっては
何かとオールマイティに使えてしまうこの『優しい』という評価はどうも受け入れ難いのです。
言ってしまえば、器用貧乏に対するコンプレックスなんだろうけど。

『優しい』という言葉を使うのなら、もう少し具体的な表現も補足して欲しい。
それがあるだけで、『優しい』という評価は、最も私が嬉しく思う素晴らしい言葉にもなるのだから。


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