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2009年02月18日(水) 赤魔道師


懐かしのゲームの話から…
初代FFには、白魔法と黒魔法という種類の魔法があって
主に回復魔法が中心の白魔法は『白魔道師』、攻撃魔法が中心の黒魔法は『黒魔道師』というキャラクター(FFでは"ジョブ"と言う)がそれぞれ扱う事が出来る。

そして、FFには『赤魔道師』というジョブが存在する。
なんとこの赤魔道師、白魔法も黒魔法も両方扱える上に、剣とか使った物理的な攻撃力も白・黒魔道師のソレよりもずっと高いのだ。
なんておいしいキャラクターなのでしょう…、と、ここまで読んだ人なら誰もがそう思うかもしれない。

ところが、だ。
白魔道師、黒魔道師は、それぞれ白・黒の魔法しか使えない代わりに、レベル6(だっけ?)の高威力の上位魔法まで扱える事が出来る。
引き換え赤魔道師は、白黒両方の魔法は使えるが、それぞれレベル3までしか扱えない。
そして赤魔道師は、白黒魔道師より物理攻撃力は高いが、魔法の使えない戦士やモンク(武道家)の物理攻撃力には到底及ばない。

つまり…
ゲーム序盤ではマルチに活躍が出来、非常に役に立つ赤魔道師だが、
ゲーム中盤からはハッキリ言って、空気・地雷・役立たずと、お荷物キャラクターに成り下がってしまうのだ。

で、なんでこんな事を書くのかというと。

…オレって赤魔道師だな。

って、特に最近思うようになりました。
日常生活で、仕事、演劇、ピアノ、海外とあれこれ違う世界に手をつけてはいるものの
役者経験があっても、演劇で生計を立てているプロの役者には到底及ばない。
ピアノ弾けるが、音楽で生計をたてたり昔からやっている人の腕には到底及ばない。
簡単なSQL文は組めても、ブロンズやシルバーなどの資格保持者には知識も技術も到底及ばない。
旅の英会話は出来ても、英語圏で暮らす事とか日常会話は絶対に出来ない。
佐官になっても、未だクイックドローやノーロックが安定しない(違

要は何をやっても中途半端だと。
ていうか、そもそも自分を赤魔道師と例えることすらおこがましいのだけどね。
昔から自分に対して『器用貧乏』とか『広く浅く』なんて言葉を良く使ってきたけど
結局はその道のプロフェッショナルには到底及ばない陳腐なレベルなのである。

そりゃそうなんだけどね…
ずっと昔からそういう生き方をしてきたのだから。
でもこれが私の選んだ道。
何でも出来るけど何にも出来ない子なんです…私は。

だから何かひとつでも特化する能力を持ってる人
本当に尊敬します。
自分にはソレが出来ないってわかっているから、余計に尊敬します。

うーん、それとも私自身が高望みしすぎなのかな?私自身に対して。

でね
赤魔道師ってね、孤立しやすいのです。
白魔道師や黒魔道師、戦士やモンクって強みも弱みもハッキリしているから
何を補って何を助けてあげればいいのかがわかり易いのですね。
だから「ここはまかせた、そのかわりこれはまかせろ!」みたな連携が出来るんです。
ところが赤魔道師って、攻撃も自衛もそこそこ出来るから、
よく言えばゲリラ向きなんだけど…つまり放置されやすいんです。
そして他の皆は力を合わせてあっという間にやっつけちゃうのに
その横でちまちまやってる姿を見て『何?まだてこずってるの?』的な目で見られちゃうんです(笑)

何でも出来る子ってね…結局はなーんにも出来ないんだよ。


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