暴かれた真光日本語版
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2004年11月28日(日) Re:神代文字の真実(1)

(2003年11月25-24日 「S教M光」誌平成十五年五月号 〜と思われる。  へのレス)
145 Re:神代文字の真実(1)――岡D晃Y氏の教示 B 2003/08/07 00:29

> 『釈日本紀』には、「和字の起源は神代にあり」と記されております。ヒフミ文字やアヒル文字、更には『上記』序文の五十猛命の五十音図(字)、象形文字などがあります。神代文字は大変種類が多いのです。今日のカタカナの本になっておるものであります。


まるで釈日本紀にヒフミやアヒル、豊国文字が紹介されているようにも読めなくもない
のですが、まさか教示ではそう言う意味合いで本書を用いてる訳ではないですよねw

釈日本紀は逸文を引くには貴重な史料ですが解釈の精度は時代相応だと私は思います。
大方、新字や肥人書を想定されてるんでしょうけど、一つ所を抜粋して論拠とするには
価しないと思います。

寧ろですね、釈日本紀なんかの和字の話で私が何時も思うのは、ま、中世神道と言う括
り方で宜しいんじゃないかと思うんですが、釈日本紀とか日本書紀纂疏とか神代口訣と
かですね、鎌倉から室町の中期辺りに掛けての神道家から和字の起源を神代に求める思
想が出てくると思うんですよ。
そしてですね、現在伝わっている神代文字の構成とか仮名遣いの混乱っぷりは、大体其
の時代に比定できるんじゃないかと私は見ているんです。

例えばですね祝詞に出てくる天津金木。
此れは今だと長方形のサイコロがあります。
明治に入ってから古神道家が『復元』した訳です。

そう言った幻の神代文字復元作業が神道家の間にこの頃起きたんじゃないでしょうかね?
確かに中には竹内書の様に江戸期にもさかのぼれ無い様な文章も在りますが、逆に鎌倉
から室町の中期でなきゃ間違えようの無い事柄も現伝の神代文字には現れてる場合があ
ると一人私は思ってるんですけどね。
ま、酔っ払いの戯言だと思って読み流してください。


146 Re:神代文字の真実(8)――「國語学概論」(b) B 2003/08/07 00:35

> 橋本氏による定説を覆すにはいたっていない。もしこれが認められれば、神代文字を否定する根拠の一つが崩れるわけだ。

で、これは真面目な話ですが、上代特殊仮名遣いと神代文字の構成や仮名遣いは直接関
連しないでしょう。
上代特殊仮名遣いは万葉仮名による書き分けであって、つまり漢字による和語の表記法
なのです。
神代文字が漢字以前ならば当然上代特殊仮名遣いより古い形が出てこなきゃ成りません
が、実際には好意的に古く遡っても平安後期が一杯々々でしょう。
上代特殊仮名遣い云々まで至らないと言うのが実情です。

上代特殊仮名遣いでダメージを受けるのは寧ろ音義説に伴った言霊学でしょう。
当時の発音の実際に関わらず「神」と「上」が区別されるように「日・霊」と「火・干」が別の言葉である事等が上代特殊仮名遣いから察せられるからです。


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