年末年始の帰省には深夜バスを利用した。先日起きた事故の影響で、深夜バスは二人の乗務員を載せなければならなくなったため、以前よりは価格が底上がりしているが、それでも新幹線を利用するよりはコストは半分ほどですむのはあまりに大きい。 片道が東京〜大阪間で8時間はかかるが気にならない。深夜に移動することになるため、寝る時間に充てられるためと、早朝につくので翌日は朝から予定を入れられる。いくら早い新幹線や飛行機でも朝一で移動したとして、到着地で朝7時からの行動はなかなかできないものだ。
安いなりの不便もある。深夜バスというのは電車のようにホームがないので、バスが停留所は大体しか分からない。乗る予定のバスが見つかるまで場所を間違えたのではないかという不安は何度利用しても付きまとう。また、安いプランを選べば座席は一人分しか使えないので長時間大変窮屈な思いをすることになる。
移動も苦労も旅の内だと誰が言ったか。安い料金だけに、交通費の捻出には苦労をしている人も多いだろう。旅行に行く人、筆者のように帰省する人。あまり快適でない道中を選んだだけに、移動中静まり返った車内で眠る人々は、人一倍目的地への想いは強い。
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