言の葉孝

2012年05月21日(月) 天体観測の基本

 よく検索サイトやSNSでは当日よく検索される検索ワードなどを表示しているが、本日注目の検索ワードは疑う余地もなく「金環日食」だろう。
 完全にリング状になる時間も、通勤前と比較的見やすい時間であるため、大阪城公園の橋の上には背広姿で日食メガネやカメラを構えている姿も多く見受けられた。ツイッターのタイムラインも金環日食の話題で持ちきりだ。かく言う自分も天王寺で電車を乗り換える折りに、雲の隙間から欠け始めた太陽を見たし、この曇り具合にしては妙なうす暗さにいつもとは違う雰囲気を感じて楽しんだ。

 この金環日食というものを皆さんはどう捉えられているだろうか。太陽がリング状に見えるとても珍しい現象といったところだろうか。いや、知識としては太陽と地球の間に月が入るため、その分太陽が欠けて見えるということはご存知だろう。
 その知識をもって想像してほしい。我々はリング状になった太陽を見ている。その視線を遮るように月が存在している。太陽はその先だ。
 そう、今日太陽のリングの穴を形作っているのは月という天体なのである。忘れがちだが、いつも見える太陽も月も天体だ。空の遥か上では途方もない体積を持つ球体が空を浮いている。

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