2011年09月17日(土) |
『忍びの国』はライトノベル的 |
先日述べた『伊豆の踊り子』の前に『のぼうの城』で有名な和田竜氏の『忍びの国』を読みました。
忍者を取り扱っているのですが、この忍者と言うのが僕にとっては斬新でした。 伊賀の国の忍者たちは傭兵に近く、ものすごい守銭奴。 何よりも金金で、義理人情や命よりもまずは金。戦争がおこり、そこに出向くと知れば「誰が銭を出すのじゃ」というのが一番の心配ごとだったりします。 よって、金のためなら女子供親兄弟でも平気で殺してしまうという冷酷な性格というなんか忠義者としてのイメージがある忍者としては新機軸です。 でも主役はこのいかにも悪役な伊賀の国の忍者たち。どちらかと言うと相対する敵方のほうが正義がある、という物語の構成も面白い。 忍術も土遁等が出てきますが、もちろん準リアル思考ですね。一応チャクラとかなしに説明はできるけど、超人的な演出と言うか。
『のぼうの城』でも思いましたが。歴史小説でありながら、和田氏の文章は「〜せねばならぬ」等と文体が歴史小説的でありながらも軽妙かつ平易で、ライトノベルと言っても差し支えない印象の作品です。
最近、ライトノベルレーベル以外のライトノベルがアツい気がします。
電撃文庫や、富士見ファンタジアといった、純粋なライトノベルレーベルの作品は、日ごろ僕が騒いでいる通り、萌えに特化しすぎて、表紙とか内容がタイトルからして15禁だよねっていうのが増殖してきた気がします。 電撃文庫は特に顕著ですね。 なので、僕自身はライトノベルに辟易としていたのですが、レーベルにとらわれなければ良質なライトノベルはまだまだ発掘できる気がしますね。
有川浩氏の作品とかそうですね。彼女の作品はまさしくライトノベル。あとは万城目学氏の作品。 元々ライトノベル出身の人たちにその傾向は強いと思います。 ライトノベルの安い原稿料で書きつつ、あとで執筆能力の高さゆえに講談社文庫とかの一般のレーベルに移るからでしょうか。 能力の高いライトノベル作家はライトノベルレーベルの外のほうがむしろ見つけやすい、と僕は見ました。
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