言の葉孝

2010年06月07日(月) 蕎麦は手繰る、あんまは掴まる

 突然ですが、『鬼平犯科帳』や『仕掛人 藤枝梅安』等のさいとうたかをの時代劇画で好きなのは言葉遣いです。

 実際その時代の人が使ったかどうかは分かりませんが、蕎麦を食べることを「手繰(たぐ)る」といいます。
 手繰るというのは紐や網を手元に引き寄せることを言うので、ピッタリではありませんか。

 按摩(あんま)さん(マッサージ師さんのこと)もマッサージをすることを「掴まる」というんですよ。
 マッサージを始めると気にうつぶせになったお客さんに「それでは、掴まらせていただきます」と言った風に使います。

 こういう言葉、響きが粋で僕は好きです。あんまり使う機会ないですけど。


 < 過去  INDEX  未来 >


想 詩拓 [MAIL] [HOMEPAGE]
web拍手です。あなたの一言感想が想 詩拓を失神させます。→ web拍手レス