2010年05月16日(日) |
東海道踏破の旅(8) |
二日会社に出た後の土日、ゴールデンウィークの締めに東海道に行きました。 前は「府中」、JRの駅で言うと静岡なので、今回は新幹線を使いました。往復2万5千円。で か す ぎ ま す 。 振り返ってみれば、今回の旅で5万近く吹っ飛んでるんですよねー。高い。高いよー。
夜行バスを使いたいのですが、今の仕事、ちょっと帰る時間が読めないので、予約できた時間に帰れる気がしないのですよ。
○「府中」⇒「江尻」⇒「興津」⇒「由比」⇒「蒲原」
というわけでJR静岡駅から今回はスタート。静岡周辺はあまり東海道を主張するのではなくとにかく前進前進。 「江尻」にたどりつくと、少しは東海道的な立て札などが見当たるようになります。
「江尻」は今でいう清水。東海道より次郎長のほうが有名なようです。そして清水といえばエスパルス。「見附(みつけ)」(磐田)と並ぶサッカー町です。といっても東海道を通っているところがグラウンドから遠いためかあまりサッカーグッズやエスパルス色は見られませんでしたが。 それでもサッカーに関連したモノは会ってそれが「少年サッカー発祥の地」が東海道沿いにあります。実際には立ち寄っていないのですが、なんでも御影石でできた大きなサッカーボールの碑があり、毎年清水エスパルスの出陣式はここで行われるのだとか。
「興津(おきつ)」は海岸沿いにある町で、昔は清見潟という美しい砂浜があったそうです。あるいていると、ある店の前に行列が。そこは魚の直売所のようで、しらすを求めて行列ができています。名産なのでしょうか。
「興津」から「由比(ゆい)」へ行くにはいったん内陸部に入らなければなりません。それが「薩※(サッタ)峠」(※は土編に垂。環境依存文字なのが悔しい。)です。 サッタ峠は山の側面を走る、細い道でした。やたらすれ違う人が多くて、この人たちも東海道を歩いているのかと思いきや、ここは有名なハイキングコースだったようです。
本当は頂上で富士山とか見られるところだったらしいのですが、天候の関係か全く見えず。でも海岸線の向こう側と山、それから足元に走る自動車道とバイパス、鉄道がグネグネと入り混じっているのが一望できて圧巻の絶景でした。 東海道はこれがあるからたまらないのですよ!
峠を過ぎると「由比」に入ります。この街は日本一の「桜えび」の土地だそうです。道沿いにはたくさんの直売所が並んでおり、磯の香りが非常に強いです。 「由比」から「蒲原(かんばら)」に行く途中でコンビニで休憩をとったのですが、ここで明らかに外国の方と思われるバックパッカーを見かけました。おそらく峠にハイキングに来たか、富士山を見に来たのでしょうね。
「蒲原」は東海道の趣を大事にした通りがありまして、古い建物がたくさん並んだ雰囲気のある宿場でした。本陣跡(何と人が住んでいる!)や歯科医院跡など、古い建物の様式を親切に解説した立て札が面白かったです。
今回は富士川駅のところまでで終了。今回の宿は前回も泊まった「藤枝」の東横インへ。距離的には先にあった「沼津」のほうが近いのですが、辿り着かないうちから先にいくのは気が進まなかったのです。でも富士川から藤枝まで往復で2000円もしました……。
○「蒲原」⇒「吉原」⇒「原」⇒「沼津」⇒「三島」
藤枝駅発の始発に乗って富士川駅へ。出発は6:30でした。この季節になるともう明るいですね。 「吉原」へは、結構距離があります。
そして、下りた駅の名前通り、この辺には富士川が流れておりました。そして橋を渡った時、初めて目に見えましたよ。
富士山が。
実は、直接富士山を見るのは初めてでした。電車とかでもあんまり興味を示しませんでしたしね。でもここまで大きく見えると感動モノです。 しかもここまでの行程を思えばなおさら、ですね。
「吉原」はあまり東海道色は強くない町なのですが、一つだけ特筆するところが。それが「左富士」です。途中で道が蛇行しているところがありまして、東京から京都へ上るとき、いつも右側に富士山が見えるのが、ここだけ左に見えるのですね。 僕が通った時は、ほとんど南北に走っているだけなので見えるのは真後ろでしたが。 この地区、何かの工場地帯らしく、煙突がいろいろあるようですが、どうやら製紙業のようですね。今実際wikiediaで「富士市」の項を調べてみたら「豊富な地下水を利用した製紙業が盛んである」とあります。
そして「原」。原は、工場や建物の林立してた吉原と違って見晴らしがよく、富士山がよく見えるところが特徴です。 ここで、ある出来事がありました。 後ろから2人組の外国のバックパッカーがやってきたのですよ。そして話しかけてきました。
「We meet at the convenience store yesterday, didn't we?(俺達、昨日コンビニであったよね?)」
あ。 そういえば、昨日「由比」から「蒲原」へ行く時のコンビニで見かけた人たちだ、この人たち。
話を聞くと、この2人組、ニックとジョージも西から東の下りルートで東海道を歩いているのだとか。富士山やハイキングじゃなかったんですねー。 二人は両方ともロサンゼルスの警察官で、長期休暇をもらって、旅をしているのだとか。この日で17日目。僕のようにセーブ&ロード方式ではなく、ストレートで野宿を繰り返してきたのだそうで。
・風呂は行く先々で銭湯。 ・所々にあるランドリーで洗濯。 ・トイレはもちろん近くにあるコンビニ等のもの ・携帯電話の充電はマクドナルド
ぼ、僕にもそれほどの覚悟(と何よりも時間!)が欲しいッ! 携帯電話は二人ともiPhoneなのでgoogleマップ使用です。でもアメリカには正確な東海道のガイドがないので、どれが正解かわからなかった様子。
しかし20キロものバックパックを背負って東海道行脚とは恐れ入ります。(←初めて宿泊するときにノートPCを持って行って大変後悔しました。以来リュックサックはほぼ空っぽ。1kgあるかどうかわかんない)
ちなみに今日の終わりの三島まで一緒でした。なんかいっぱいいっぱいでいつものように他に目を配っている余裕なかったですけどね。全然街の様子覚えてないし写真も撮ってない。
実は日程的に一昨日か昨日には日本橋に到着しているはずなのですよね。あとでメールでも送ってみましょうか。
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