言の葉孝

2009年02月04日(水) 儲からない訳

 営業の途中、「○○柔道接骨院」という看板が目に付きました。

 そこでふと考えたのが。

 人に柔道を教える。→授業料になる。→柔道では骨折・捻挫系のけが人が出る。→接骨院の客になる。

 ふふふ、うまい商売だ。

 整体術などは柔道と密接な関係があるので、「日本柔道整復接骨医学会」「社団法人 日本柔道整復師会」という団体があるくらい割とポピュラーな話だったりはします。

 それはともかく、食事関係などの、生活により密着した産業は、この不況の中でも割合ダメージは軽いようです。特に水、電気、ガスなどのライフラインはほとんど落ち込んでないのだそうで。
 あ、任天堂は特別ですな。

 で、不況がなぜ冒頭の話になるかというと、「需要のない中で儲けるには、自分で需要を作るしかないじゃないか」ということが言いたかったわけで。「ユーザーのセンザイ的なニーズを引き出して〜」というレベルの営業ではこの不況は脱出できないと思うのです。

 IT業界でも「セキュリティソフトの会社は自分たちでウィルスを作っている」っていう都市伝説があるくらいですし、武器商人が儲けるために戦争をけしかけたという話は実際にあります。

 そうやって無理やり需要を作らないと儲からない。
 社会人になって仕事をしていると、そうやって無理やり作られた仕事に食わせてもらっている気はしてます。
 新しいOSやソフトウェアの新しいバージョンが登場するたびに、その対応で「別に今のままで満足してるんだからそのままでいいのに」と思うのですが、その対応で得たお金で僕はおまんま食べてるわけで。

 この不況や近頃の社会の不安は、余計なものが多くなりすぎた歪みからきているような気がしています。

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想 詩拓 [MAIL] [HOMEPAGE]
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