言の葉孝

2009年01月02日(金) 数の子葛藤


 ワタクシの家ではもう何年も前からきちんとしたおせちは用意されておりません。煮物系とか、作ってもあんまり食べませんしね。

 だから潔く、人気のない品目は取り除き、合理化したものがうちのおせちです。

 買ってきたかまぼこ。
 伊達巻。
 くりきんとん。

 そして数の子です。

 伊達巻、くりきんとん等の“おせちスイーツ”も妹をはじめとして人気があるのですが、数の子は家族みんなが大好きなものです。

 いつも好物でも子供のために譲ってくれる父親もこればかりは子供を押しのけてでも食べます。妹も、負けじと親を欺いてでも食べます。
 数の子の争奪戦は「早い者勝ち」。ガチンコの争奪戦なのです。

 もちろん、僕も数の子は大好きです。
 少しでもたくさん、少しでも長く味わっていたい。

 だから、僕は一切れの数の子を何口かに分けて味わうわけです。
 でも、父と妹は容赦なくぽいぽいぽい、と数の子を一切れ一口で食べてしまうのです。
 減り方が尋常じゃない。

 自分がちまちまと食べている間にどんどん数の子が減っていく……。
 しかし自分も同じペースで食べると、一気に数の子がなくなってしまう……。

 葛藤です。


 とりあえず、父と妹には「一切れを一口で食べるな」と説教してやりました。

 来年は、自分で数の子漬けて自分の分を確保しますかな。

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