言の葉孝

2008年04月27日(日) 中国報道に関する陰口的な本質

 北京オリンピックの聖火リレーがあちこちで議論を醸し出している。主にチベット問題に端を発しているわけだが。最近あまり新聞を読まないので、こうした問題にはちょっと疎かったりする。
 が、それを抜いても、「中国はダメですよー」という報道は極めて多く、そしてこういう類の話題は割と盛り上がりやすい。

 最近、韓国や中国をあげつらう記事、というものに拒絶感を感じている。別に中国や韓国を擁護するわけではないが、なぜこういう報道が多いのか考えてみた。
 要するに「中国(韓国)はこういうダメなところがある!」と報道する。すると、情報を受け取る側は「馬鹿じゃねぇの」と笑う。それと、同時に自分たち(日本)は「自分たちはそんなダメなことはしない良識的な人間だ」と確認して優越感を抱くわけだ。

 この構図は学生間における陰口の構造とおなじだ。どこか様子のおかしな生徒を見つけては陰で言動をあげつらい、自分たちはマトモなのだと優越感を抱く。
 こうして流れを見てみると、本質的には同じなのではないかと僕は思ってしまう。

 中国や韓国に対するダメ報道は事実なのかもしれないが、こうした陰湿な構造で盛り上がっていることは忘れてはいけない。


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