2008年02月14日(木) |
シリアスレイジ6、7巻 |
先々週、久しぶりに行った図書館にで借りたほんの一つ、『シリアスレイジ』を読了した。 シリーズ最終刊となったこの2冊。ハッキリ言って最悪の出来だった。シリーズの始めは独特の世界観に溢れる才能を持った主人公の物語で非常におもしろかったのだが、最後はせっかくの世界観を活かしきれておらず、ただの超人達の争いに終わっている。しかも、主人公の見せ場はほとんどないし、伏線も回収し切れていない。 シリーズ最大の伏線であった「タンガニーカの悲劇」に関する謎は解けたが、特に重要でもない場面で、あっさりと敵の口から漏らされてしまうという、あまりにもおざなりな処理がなされている。
どの作品にも、序盤に物語として目指すものが提示され、終盤にはそれに近づいている実感を与えつつ、クライマックスを読者に待ち遠しくさせるものだが、このシリアスレイジという作品はそういった目標が途中で見失われた感じが否めない。 打ち切りとかで焦って終わらせたとしか思えないぞ、これは。
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