月曜日には中国出張に出かけてしまう上司にTELをする。すなわち「案件をください」とお願いするためだ。 どう言葉をつなげればよいかを考える。
上司が割とまともに話を聞いてくれるのは、素直に気持ちそのままを、殊勝な風情ではき出すことだ。 こう言って、こう問われたら、こう答える。というふうにある程度シミュレーションをする。(あまり役に立った試しはないが)→深呼吸をする。→電話番号を押す。→「このままじゃ何も進まないんだ」と自分に言い聞かせる。→再び深呼吸をする。 こういう手順を踏まなければ発信ボタンを押せないのである。
ここまでただ話すのに準備がいるのは上司くらいのものである。
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