言の葉孝

2006年09月15日(金) 「疲れている」は免罪符ではない。

 昨日はちゃんと日記を書こうとしたのだが、一昨日がサークルの仕事(参加者を我々の企画に誘導するチラシ作り)を家に持って帰っていたので、ほとんど徹夜だったことがあり、そのまま風呂にも入らずに寝てしまった。
 だが、昨日は昨日でサークルの仕事来てもらった参加者に、エコ楽器の作り方を説明するマニュアルづくり)をまた持って帰ってきていたため、早々に寝てしまった。

【関係というものはいつでも不安定で】

 激情に身を任せて日記に書こうと思って、途中で眠ってしまったのだが、昨日、ワキニシ君と喧嘩をした。
 木曜日は、部室の深夜使用の許可をとってあり、みんなで遅くまで残って仕事を大きく進めようというつもりだったのだが、タカスギ君、ワキニシ君が両方とも用事で早く帰ってしまった。

 あとはヤシダ君と二人で看板づくりの作業を進めていたのだが、その作業は体力こそあまり要らないのだが神経を使う仕事で、ひとつ終わらせるのに長い時間が掛かる。しかも作る看板自体がたくさんあるのだ。
 そして、作業を行っているうちに10時近くなり、インターンならぬアルバイターンとやらの研修で仕事を離れていたワキニシ君が帰ってきた。

 初めは、凄いと褒めていたのだが、しばらくすると折角決めた文字の配置に次々と注文をつけ、俺が見せたチラシも地図がどうのこうのと指摘する。その指摘は俺自身の理性も間違ってはいないと思っていたのだが、それでも納得はできなかった。
 俺とヤシダ君に仕事を任せて、自分は仕事を離れていたのに、帰ってきたとたんに今まで二人がやった仕事をあっさり否定された。それが気に入らない。

 我慢できずに俺は、ワキニシ君にそう怒鳴ってやった。


 だが、それでも仕事を中断するのは俺にとって論外である。
 そんなつまらない理由で放り出すのはあまりにも無責任だし、何より、それで逃げるのは非常に間違っている。

 だから、喧嘩をしてしまったワキニシ君と会うのは憂鬱、しかもまだまだ作業が残っており、気を抜けばため息ばかりがでそうな状況でも、サークルの部室に来た。
 だが、予想外にも、遅刻をしてきたワキニシ君とは案外普通に話せたし、冗談を言い合って笑ったりもした。

 実はワキニシ君と俺の関係がこじれたことで、困っていたであろうヤシダ君だが、俺はあまり気の合う人だとは感じていなかった。だが、今回のことで、随分なだめてもらったし、ついイライラをぶつけてしまっても、寛容に対応してくれて、非常に感謝している。
 今回のことで、ヤシダ君をずいぶん見直した。

 昨日喧嘩したのに、今日冗談を言い合ったり、昨日はあまり好きではなかったのに、今日は好感をもてたり。
 人間関係というものは複雑以前に不安定だ、ということが良く分かる二日間だった。それは、俺自身の心が不安定だったからかもしれない。

【自分が疲れていることに甘える】

 この数日間の自分の姿を振り返ると、顔から火が出そうだ。穴があればそこに入ってしまいたい。
 確かに、ワキニシ君の指摘には正しいと感じながらも未だ納得できていないのだが、それに対する対応は大人気ないものだった。ヤシダ君に対しても、冷たく対応した。

 ワキニシ君もヤシダ君も、それは僕が疲れているからだ、と落ち着いた対応をしてくれている。よくがんばっている、今日のMVPは君だ、と僕を褒め称えもしてくれる。
 だがそうまでして慰められている僕は、なんと情けないことか。

 「疲れている」は免罪符ではない。
 イラついているからといって、辛く冷たくあたっていいわけがない。

 たとえ許されても、自分で自分を許すべきではないのである。




web拍手レス(明後日はイベント本番。明日は学校に泊り込む予定なので、日記の更新はありません。つーか、結局あれから“まほゆめ”一字もかけなかったよ/泣)

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