言の葉孝

2005年07月11日(月) カレーを自作する日

 そろそろ一ヵ月ほどにもなりますか、ウチの母サマは週5でアルバイトに出ているのですが、そのために水曜を除くウィークデイの夕方、母サマの8時以降になるんですね。
 で、僕は月曜だけ3限終わりで早く帰ってくるんですよ。何でか朝が遅くていい日は結構あるんですけど、早くかえって来れる日が中々ないんですよねー、……まあこの時間割りもあと2週間で終わりだからいいんですけど。

 で、いつも月曜の帰りの早さに驚いている母サマは、今日僕に晩飯を作れと指令を下したわけですな。ま、メニューから考えろと言うわけではなく、カレーと決まっていて、材料も用意してもらっているわけですが。

 そして、今日学校から帰ってきて料理開始。
 先に言っておきますけど、大して面白い展開は無いですよ?


1、材料をそろえる

想:うむ、まずは材料だな。にんじん、たまねぎ、じゃがいも。肉じゃがも作れる便利な3点セット。む、じゃがいもがない。まあいい、俺がやってもじゃがいもの芽を処理し忘れて食中毒を起こすのがオチだ。

 実際にそんな失敗犯しませんよ? 幼少の頃、はじめてのおつかい(この用法の場合、平仮名を使うべきだ主張シマス)の時は生姜を買って来いと言われて紅生姜と買ってきた僕ですが。


2、玉ねぎを切る

想:くうぅ、玉ねぎが目に染みる。

 うずくまる想。泣いているのかと覗きに来るエリーたん。

想:母サマはホイホイやっていたもんだが、あれは玉ねぎの汁に耐性があるに違いない。まだまだ俺は修行不足だな。コラ、エリー、落とした玉ねぎを食うんじゃない。死にたいのか。

 玉ねぎは犬が食べると中毒症状を起こします、絶対に与えないように。
 ところで想、お前も落とした玉ねぎを普通に山に戻すな。


3、人参を切る。

想:俺は人参を切り刻むのが一番好きかもしれん。くくく

 ↑何故、微妙に物騒な言い回しをする?

 実際、人参は適度に堅いし、細長い感じなので、きゅうりの次に切り易い野菜だと思います。でも切り応えからして人参を切る方が好き。

想:む、皮剥き器がない。しかたがない、包丁でやるか。

 おそらくその手付きは傍で人が見ていたら、見ていられないくらい危なっかしいのかもしれない。一歩間違えばスプラッタな光景が。
 料理に慣れてるか慣れてないかって、多分、材料の切り方に一番差がでるんじゃなかろうか。


4、材料を炒めた、あと水を加えて茹でる。

 ここで初めて市販ルーの箱の裏側を見て作り方をチェックする想。

想:そうか……水はルーより先に入れるんだな……というか、その前に材料を茹でるのか。

 はじめに材料を炒めることは知っていた僕ですが、なんとなく水とルーはほとんど同時に入れると思っていました。

想:む。人参は中1本でよかったのか。調子に乗って2本切り刻んじまったが。玉ねぎも3つ要るのか、2つしか刻んでないのだが。……まあいい、人参と合わせて差引ゼロだ。

 家庭料理をしようと思うとこのくらいのアバウトさは必須ですな。

想:(水を入れた後)玉ねぎは、キツネ色になるまで待つべきだったのか。何となく焦げてきてる気がして焦って水を入れてしまったが。(←しかも水を測るのに、湯沸かし器の水入れを使った奴)

想:あ、あやうく肉を忘れるところだった。

 肉は母サマが出かける前に炒めたトリ肉が隣のフライパンに鎮座していた。そのトリ肉が弁当に入っていたものと同じであることは気付かなかったことにしたが。

想:これで中火20分、と。

 電磁調理器で6つあるメモリのうち3つ目にあわせ、ケータイのアラームを20分後に設定して本を読みはじめる想。


5、ルーを入れてさらに煮る。

 そして20分後。

想:何故だ。20分経っても人参が非常に堅い。箱には材料が柔らかくなるまでと書いているのに。

 日が弱すぎるのだろうと見当をつけた想。メモリを1目盛り上げてみる。すると、イイ具合にぽこぽこと泡が出てきた。一応、具に味をつけてもよかろう、ととろみがつきすぎないように、ルーを半分だけ入れる。
 再び、片手で鍋を時々かき回しつつ、本を読み続ける想。

想:意外と快適だ。……こういう気の長い料理、向いてるかも。

 全くだ。台所に椅子まで持ち込みやがって。

 さらに10分熱した後、ルーの残り半分を入れて、焦げ付かないようにぐるぐるかき回しながら煮詰める。
 以前一度だけカレーを作った際に、30分ぐるぐるかき回し続けていたら嘘のように旨くなった経験があるので、今回も同じようにしつこいくらいかき回してみる。
 母サマによると、ルーを放り込んで溶かしたらもう火を落として置いておけという話だったが、何分、まだ人参に火が通っていないので、さらに熱する。


6、食す

 妹が帰ってくるのを待って食べてみる。
 そして想の自己感想。

想:面白くない。

 それは味の感想か?

 普通に旨かったんですけど、感動的なほどではないし、ネタになる味じゃなかったんですよね。
 まあ、家族の評価もよかったし、これからもいろいろ作れる料理を増やしていければと思います。

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