言の葉孝

2005年07月03日(日) ゲームと犯罪の議論の日

 なっ? なっ? 『前へならえ』っしょ?

 『全国一斉 テスト 芸人雑学王No.1決定戦』で出た、伊勢海老の大移動の話です。
 伊勢海老は新しいエサ場を求めて移動する時とある変わった移動の仕方をしますが、その移動のしかたはなんでしょう、とかいう問題でですな。これ答えは一列に並んで歩くというものなんです。

 僕は答えとして「“前へならえ”だ、“前へならえ”」とぶつぶついっていたわけでありますが。この時伊勢海老の長〜い触覚がなんか『前へならえ』しているように見えるわけです。
 で、なんで伊勢海老はそんな一列にキレイに並べるのかというと、触覚で前のエビに触れて距離と位置を確かめてるからなんですと。まさに『前へならえ』と同じ原理ですな!

 しかし、最後に残った二人がまた意外&印象的だったなぁ……(苦笑)


 昼間の『たかじんのそこまで言って委員会』を見ていたのですが、そこで話題になった「暴力ゲームが事件を誘発するのか!?」という問題。
 子供達に広がる暴力的なゲームやアニメの影響を指摘する声が上がり始めて久しいものですが、その割に一向に販売規制が入らないのって結構オカシイいんじゃないですか?
 ほら、『暴力表現マーク』をつけるだけじゃなくて、購入する際に身分証明書がひつようになるとか(ネットで購入されたら手が打てませんが)、いっそ麻薬みたく取締法を作るとか。

 特にGTA(Grand Theft Auto)。あれはあからさまにダメだろ。犯罪者の視点で「犯罪は面白いですよ」とのたまわってるんですから。市民虐殺して盛り上がるゲームなんてあっていいわけがないじゃないですか。
 バイオハザード……まあ分からないでもないかな。クローズアップされてた『バイオハザード』プレイ中の子供がコントローラーを握りしめて「死ね、死ね」と呟いている様子、またゲームが面白いかという質問に対し「血が一杯出るところが面白い〜」と答える様子などを見ているとこれもどーかと思いますけど。

 僕としてはこういう議論は非常に心苦しいですね。僕もゲーム大好きですから(最近やってないけど)、それを頭ごなしに否定されるのは困るわけです。
 ゲームなんて一利もない不毛なものだって言われてるんですけど、やってる間は楽しめる分、酒や煙草とそう変わらんわけですよ。ただ酒や煙草より掛ける時間が桁違いですが。

 あと『ゲーム脳』ですね。ゲームを長時間やっていると、頭の一部の機能が低下して非常に“キレ”やすくなるという話です。
 僕はこれは一応理解できます。ほら、ゲームってある条件を満たすと絶対にクリアできるじゃないですか。分からない時は攻略本を見られるし、失敗しちゃった時はリセットしたりね。
 現実では、そういう問題を解決できる絶対的な条件というものがはっきりしていなくて、攻略本なんてあるわきゃない(宗教や占いをそれと勘違いしてしまうケースはありますが)、リセットもできません。
 そういったゲームと現実のギャップが人を苛立たせてしまうのではないかと思うのです。

 これに対する反論が、何もコレはゲームだけの話ではないというものですね。社会に悪影響を及ぼした小説や、映画ならたくさんあるということです。『バトルロワイヤル』なんかその典型ですね。

 これはどう結論付けりゃいいのか分かりませんが、エンターテイメントとして多少の刺激は必要だとおもいますし、『GTA』などのあからさまな作品は規制すべきだと思います。『バトルロワイヤル』も何らかのメッセージ生はあると思われますが、明らかに作者の書きたかったのは殺しあいですし。
 それに、これをやっているのを見た親御さんは、フォローはすべきだと思います。先程例に出した「死ね、死ね」と呟く子供もそういった言葉遣いは絶対に改めさせるべきです。

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想 詩拓 [MAIL] [HOMEPAGE]
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