2005年05月10日(火) |
『英語帝国主義論』について考える日 その1 |
今日のボケ一番。
のど飴を食べようとした時……のど飴本体ではなく、それを包んでいた紙を食べてしまいました!
やっちゃった時、絶対日記に書こうと思ってたんですよ、コレ。
昨日書き忘れてしまったのですが、カオパラらんきんぐの結果が発表されました。 そして最終結果。
第 3 1 位 ( 得 票 1 1 ) !
結局、メール得票の方はなかったようですね、恋愛ファンタジー部門ではそれで大逆転が起こってしまったようですが。『fantasia』、残念でしたなー。 まあ、下の方で固まっている人々からは抜け出し、“中の中”と言えるくらいの成績です。が、まだ満足したわけではありませんよ? もっともっと成り上がってやるんだー!(燃) とにかく、投票してくれた11名の読者様、御協力ありがとうございましたー!
ところで、僕は毎週金曜日には演習、通称「ゼミ」があるのですが、今週、何か発表しないといけないっぽいんですよ。 割と自立性を求めるタイプと申しますか、担当の先生が何かをするというものではなく、生徒が自分の研究に関して何らかの成果を持って来ないと、授業の中で何もすることが無くなって間が持たなくなってしまうんですよね。 ゼミ一年目の生徒からすれば、一年目はとりあえずぼちぼちやって、二年目で卒論にむけて勝負をかける、という意識なので、一年目でそんな二年目と同じようなことを要求されるとは思っていなかったんでしょうな。僕はシラバス見た時、これはキツそうだな、とは思っていたのですが。
ちなみに、僕の今年のテーマは「言語支配」、それに「英語史」を絡めたもので、分かりやすく言うと、「英語はどう、今日のように広がるに至ったか。そしてこれからのグローバル化していく社会の言語システムはどうなっていくのか」です。 そこで、先生に勧めてもらったのが『英語帝国主義論 −英語支配をどうするのか−』(近代分芸社/大石俊一・著)。学術書にありげな分厚い本なのですが、今日、それを読了しまして、今日から発表の為に少しずつ纏めて行こうと思います。
まず今日は、「英語帝国主義」とは何なのかを纏めてみましょう。
1、「英語帝国主義」とは何なのか?
これを明確な言葉として理解するためにいつものようにウィキペディアを紐解いてみました。 以下、その引用文です。
英語帝国主義(えいごていこくしゅぎ)とは、世界に何千とある言語の中で英語だけを唯一の世界共通語とするイデオロギーであり、英語使用者に多大な権力、利益をもたらし、それらに魅了された人々が次々に英語習得に乗り出す現象、すなわち英語支配の世の中をさす。
現在、最も国力の大きい国は間違いなく米国です。そして最も世界に広がっているのが英語です。その事実を踏まえて、英語を第一外国語に指定している国は非常にたくさんあるでしょう。 その英語の力を“信仰”し、習得して、それを使い回す人。それが英語帝国主義者なのです。 極端な例ですが、フランスに旅行に行ったとします。そこで、人々に英語を使って話し掛けようとするのは最も愚直な英語帝国主義的行動です。フランス人は、はっきり自国語以外の言語を認めておらず、ホテル等の施設以外では英語を話す人はあまりいません。 また、大学等では留学生などを頻繁に見かけるようになりましたが、彼らに向かって英語を話し掛けるのも英語帝国主義に支配された人です。僕自身がそうなので言うのですが、日本人は時々「外国人=英語話者」という図式が頭の中にインプットされている傾向があるように思えます。
また、学会においても英語で論文を書かなければ認めてもらえないという現実があります。 世界史の教科書にも言語支配と言うものは現れているのです。例えば「マホメット」。言語のアラビア語では「ムハンマド」なのですが、これが訛りに訛った英語発音が「マホメット」です。さらに「アレキサンダー」。これも英語読みで、言語のギリシア語読みですと「アレキサンドロス」となります。 この教科書の人名地名については近ごろは大分見直されつつあり、原語読み重視の表記に差し換えられつつありますが、この現象が起こっていたのは日本の学者が英語の文献や英語の学会発表を重視していたからに他ありません。
つまり、英語帝国主義というものは、強大な文明の影響に煽られ、その侵食に身を任せてしまうことなのです。
今日はここまで。眠いのでもう寝ます(笑)。
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