福士敬子の日記...fukushi

 

 

「置き去り」 サハリン残留日本女性たちの60年   - 2005年06月12日(日)

 6月2日に吉武輝子さんが持ってきてくださった著書です。
 今年は戦後60年です。私も釜山から、当初父が行方不明のまま、祖父母を残し母と子供たちだけヤミ船で引き揚げてきました。しかし、引き揚げることもできなかった人たちがいます。
サハリンに残されて、歴史から消され、その存在すら認められなかった日本人女性たち、まさに戦争が終わった後に、自国、日本国家によってとうてい言い尽くせない悲惨を舐めさせられたのです。
 しかもこの事実は60年経なければ、そして丹念な調査をした吉武さんがいなければ、全く知られぬままに終わっていました。
 「彼女たちの魂によって導かれて、
  60年後の今書き上げられたような気がする」
そして
 「戦争を始めるのはいとも簡単だが、その後始末を国家は決してしない。」
 
 4年前の都議選後、サハリンへ発たれた吉武さんから、私の議会レポート「あんてな」に調査中のサハリン残留女性のことを書いた原稿をいただきましたが、本当に長年かけられた大作です。
 ぜひ、多くの方々に手にとって読んでいただきたいと思います。



        吉武輝子著「置き去り」海竜社 http://www.kairyusha.co.jp/ 




 


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