なか杉こうの日記
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2008年03月27日(木) 本屋

なにもないところにナヤミを作るのが
じぶんの「特質」だと思っていたが
そうでもないようだ。ナヤミは確実に
存在する・・・。
そもそも自分が存在する、こと自体がナヤミだ・・・
と、ここまで考えると自分らしくないので
これは止める。
いくつも硬いたいへんなことが積み重なり、
そりゃあもっと大変なことはあるのだが。
いいことも、ありがたいことも、あるよ。

むかし勤め始めた頃、なじめずに帰り
背の高い松の木のふもとの本屋に毎夕
寄っていた。なにか生きる助けになる本は
ないかなと考えて。
ときおり同じ会社の同期(懐かしい言葉だ)女の子が
ポン、と肩をたたいて、振り返るとにこっと
笑い、そばに平積みにしてある雑誌の
上から二番目をさっと取って「じゃあね」と
カウンターに歩いていく。

そうだ、わたしはあのときから平積みの雑誌を
買うときは、必ず上から二番目にするようになった。
一番上は人の手に多く触れているからね・・・。

勇気がいること、嫌なことの前に必ず本屋に寄る。
就職試験の面接の前にも歎異抄なんてかばんに入れて
行ったのだっけな。面接に役にも立たないが
生きて生活することそのものが怖かったのだからね。
つまり幼稚ってことだ・・・。

どん底でこれ以上どうしようもなかった時も
これっきゃない、と大きな本屋に寄って
自分が助かりそうな本を探していた。
それがとっかかりで自分は助かったというか
幼稚なまま安泰で生きることができた・・・
それで10年間。

ところで今は・・・どうしようかねえ。


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