なか杉こうの日記
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いまはもう、どうでもいいことだが 昔わたしは英文法がわりと好きであった。高校生の頃である。 薄いグラマーの教科書の、別に文法自体が面白いわけではなく、 その例文が好きであった。例文というのは、ことわざとか、あるいは 文法の例外の例としてなにか文章が載っていたり、固有名詞が載っていたりする。 その一文、一単語を「味わう」のが面白かった。そしてそれを暗記するのが。
The Thames, とか、Encyclopaedia Britannicaとか、the Eiffel Towerとか あるいは、There is nothing new under the sun.とか、The Elizabeth the secondとか(あれ、定冠詞ついたっけ)、そんな単語が好き(?)だったのである。
だから、試験の前には教科書の例文はほとんどすべて暗記した。好きだったからそんなに苦でもなかった。それと同様に古文の和歌とかも味わいつつ暗記するのが好きだった。
人はグラマーが大嫌いでみなほとんどそうだったけれど、わたしは例文がまるで大げさに言うと宝石が散らばっているみたいで、とても好きだったのである。考えてみるにじぶんは長い小説を味わったりないようにずっぽり入るよりも、こうした表現自体の妙に惹かれることが多いようだ。
中学のときも、知っている英語の単語を組み合わせ組み合わせ簡単な文章やストーリーを書くのが好きだった。別に誰に見せるためでもなく。
それにしても化学や物理や生物をまったくやらなかったのはよくない、と今思う。それ関係の文を英訳しようとするとき、ベーシックの知識があったらいいなあと思うのである。
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