なか杉こうの日記
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2006年04月03日(月) 男女の子育て

きのうNHKの討論番組を見ていて男女の子育てと社会参画についてを話していた。しかしつくづく不思議に思うのは、参加者の中で二、三人、もっと周囲の熟年世代を子育てに参加させたらどうか、という意見があったけれども、「おじいちゃん、おばあちゃんに孫を預かってもらおう」なんて意見が全くでなかったことである。

つまり、自分の父母は討論の外のようである。あくまで若い夫婦がいかに分担して家事・子育てを行うか、職場が女性の出産にシステム的に理解があるか、政府が保育園などの整備をもっとするべきか、などなどについて話し合われていたわけだが、きわめてシンプルな、「元気なおばあちゃん、おじいちゃんがいたら、孫のめんどうを母親が働く間、見てもらったら・・・」という意見が全くないのである。

まあ、この理由は、今どちらかの両親と同居又は近所に住んでいる若夫婦とは少ないのかな。あるいは、近所にいても頼りたくないのかな、あるいは両親が孫の世話なんてしたくない、もっと自分磨きに時間をかけたい、と思っているのかな。

よくわからないけど、実に簡単なことで、こんなに60以上の世代が増えているのだから、猫の手も借りたければ、親の手を借りるのがいちばん、ではないだろうか。しぜんそうなっていくといいのだがな。

詩人で先日なくなった石垣りんさんは十五歳ぐらいの見習の頃からずうっと銀行に勤めて、なんの仕事か知らないけれど組合に入ったり、あんなすごい詩を書いた。
私の知っている「勤め上げた」女性というのも、それなりに大変なところをずうっとくぐりぬけてきたようだ。

それは管理職になったりする女性はもちろん、目立たない仕事で何十年と勤めた女性も、なんというのかな、「ある資源を最大級に使って自己を伸ばしてきた。」という感じがする。社会に阻まれて仕事をやめたり変えたりした人もあっただろうが、それはそれでまた別の道が開けてきたような気もするのだが。

保育園に入らせてくれなければ別の仕事を探せば・・・というのは冷たい言い方だろうか・・・。


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