なか杉こうの日記
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また人が減らされた。私はいはば手と足をもぎとられた感じである。残るは自分の力のみ・・・。どうなって行くのだろう。帰り電車の中できれいな満月が見えた。 近くにすわっていた紳士らしき人が妻らしき人に「中秋の名月だねえ。そら見えた、そら隠れた・・・」と言っている。妻らしき女性も「あらそうね」と答えている。
月はぼうんやり。走る電車と共に山陰に隠れ、塔の向こうに隠れ、ひょこひょこと顔を現す。オレンジの月。自分の世界とは別世界である。毎日毎日毎日仕事ばかり。むかあしうちの廊下にまんじゅうやらすすきやら飾って眺めたことを思い出す。夢ものがたりである。
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