なか杉こうの日記
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2006年02月10日(金) 【詩】気分

お腹が
すいているような
すいていないような気がする
生きていてもいいような
いなくてもいいような気がする
ひかりのまぶしい
改札口をとおる
ホームで
寒風に吹かれている
あたしはどこも
痛くも
痒くもない
生きていますかと
問うてみる
なぜか、と聞くことは
もう、二十代のころからしていない
だけども
お腹がすいていない
なにも食べたいと思わない
なにも生きたいと思わない
とこころの底の底で言っている
こいびとがほしいとも思わない
行って帰りのまいにちである
だからお腹がすかないのかも
それでもきのう昼にたべた
カキフライはおいしかった
とほっと思い出す
同情のいらない、気分だ、これは。


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