なか杉こうの日記
DiaryINDEXpastwill


2006年01月28日(土) 風邪

ひどい風邪で
寝込んでいた
げりはどうにか止まったが
くりかえし
吐き気が押し寄せ
寝ていてもどうしようもない
こんなことは、まずない
救急病院でクスリをもらったが
吐き気は治らない
一年前に風邪のとき
近くの病院でもらった吐き気止めを飲み
ようやく治った
その間、半日。

むかしの人は
そして今でも
重病の人は
こんなふうにしてずうっと・・・
と思った
なにかひとつ体にわるいところがあると
神経がそれに集中し
それ以外に考えられなくなる
病院の
すこし安物らしい大きな時計
時計のガラスに
窓の唐草模様が映っている
まるでイタリアの寺院のようだと
すこし、思う
苦しい人は
あの窓の光に
神を思うのだろうか、と少し思う
それでも、苦しい、と
目をそらす。

もらった薬で吐き気は止まった
それから始まったかぶさるような頭痛も
薬のおかげで止まった
まるで生まれ変わったようである
revitalizeという言葉が浮かぶ
たまにはこうした苦しい思いをすることで
ほんとうの人間とはなにかが
少しわかるのだ・・・なんて思うが
それにしても苦しかった
ああよかった
と思うのであった・・・


なか杉こう |MAIL

My追加