なか杉こうの日記
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2005年05月03日(火) |
怖い映画のはなし / こんな詩を書きたい・・・ |
一昨日ものすごく怖い映画を見た。「コンスタンティン」 見るつもりはなかったのに予定していた映画の時間が合わなかったので友達と仕方なく入ったのである。ポスターは全然恐ろしくないのに、実はこれはエクソシスト級の映画である。ほぼ半分以上、めがねをずらして字幕のみ見えるようにしていた。気持ち悪いので。 それにしても西洋のキリスト教思想はたいしたものである。日本でも仏教の極楽・地獄という考えはあるし。 ただ感心したのは映像の美しさである。ほとんどきちんと見ていなかったが、たとえば地獄を歩くコンスタンティンやアンジェラの周りで火が燃え盛り身の毛もよだつような怪物たちがのたうちまわる。うつくしい女性アンジェラの周囲の黄色い地獄の世界・・・。これは中世のたとえばレンブラントの絵を見ているようである。あまりにも残虐そうなのでしっかりは見ていないが。 映像を担当した人は誰だか知らないが、きっと違う映画ならもっと美しい映像を作る人なのだと思う。
本屋に寄ってぱらぱらと詩の雑誌をめくる。どっか投稿できる本でもないかな、 と思っているのである。だけれど詩の本というのはまことに難しい。いくら読者の投稿頁があっても、その本に載っている詩すら何を言っているのかちんぷんかんぷんなのに、投稿なんて恐れ多くて・・・。
私の好きな詩人といえば石垣りんさん、茨木のり子さんがまず浮かぶ。高橋順子さんも好きな詩はあるけど大概難しい・・・。中学高校時代には副読本でずいぶん詩を読まされたが、大体風景を単純に読んだ詩はわかった。最高にわからなかったのはシュールな詩である。
一昔前に「ラ・メール」という女性の詩の本があった。えっと名前がちょっと思い浮かばないのだが、著名な女性詩人の方たち(今でも存命のはず。忘れたのが恥ずかしいくらいの有名な詩人)が主催していた。あの本の読者頁に投稿して佳作になったことが二回くらいあったな。でもあの本はもう廃刊している。
詩の本って悪いけどどうにもならない「めるへんちっく」な本と、あと結構本格的な詩の雑誌とあるけど、その中間ってないように思うのですが。その他「人生ってこんなモノ」的な詩はあるけど、それって詩じゃないよね。
そもそも自分は詩より文を書く方にがんばってきたのである。しかしこうしてネットで多少なりとも人様にお目にかけコメントを頂いて気がついたことは、文章に関してはあまり「よかった」という声を聞いた覚えがないのである。ごくごく少数の方からはそんなうれしい声を聞いたこともありますが。(感謝、です。) いや、むしろ批判・非難・「なにこれ」の声が胸に響いて残っています。
ところが自分としては小学生の頃から「筆のすさび」といいますか、道を歩きつつ口笛を吹くぐらいのかるーい気持ちで書きなぐってきた詩めいたものを出すと、「わかるー」というようなコメントをもらうことが多いのである。これはほんとにびっくりでした。 でも詩って大体むずかしい。人がいくら「いい」と言ってもわからない場合が多すぎるのは、ついついじぶんの勘の悪さ、感性の貧弱さを感じてしまいます。でも「わかんないものは、わかんない」これは詩の場合、いくら頑張ってもわかんないのはわかんないのです。
昔ピンとこなかった西脇順三郎さんの詩が、今わかるようになっているとは、とても思えないです。
そんなふうで、毎日生きながら思いついたことを書いていますが、でももうちょっとひねったような、稲光を捉えるような詩を書きたいものだなーとは思っているんです。
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