ひよ子の日記
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2004年12月15日(水) 間違えられたオカピーと読書経過覚え書き

昨日の記事にアップしたマナティーの絵を保育園のある子供がじっと眺めて言った。「これなに?オットセイ?」違うよマナティーっていう動物だよ。「えっ?」マナティー。「えっ?マナピー?」ま・な・て・ぃー「ふーん」といってその子供はまたしばらくマナティーの絵を眺めていた。そして五分も経たないうちに笑いながら言った。「なんだっけ‥?オカピー?オカピーだっけ?」私は、オカピー‥?と呟いて訝しげな顔をした。(オカピーって芸人さんがいたっけか?それはともかく大体一文字もあってないじゃん。マナティーのような名詞、日本語にとって意味のない文字の羅列は覚えにくいものかな。)と思いを巡らせている間にもその子供は「ねーー!せんせい。オカピー?オカピーだっけ?」と大声でオカピーを連呼している。いつのまにか周りの子供も「オカピー」「オカピーだ!」などと騒いでいる。オカピーの連呼を聞くうちに(もう‥オカピーでいいかな‥)という気分になった。

蒲生邸事件はただいま4分の3程。主人公の孝史がどうも好きになれなくて、最初はなかなか小説の世界に入ることができずちびちびちびちびしか進まなかった。半分くらいのところでようやく話そのものが面白くなってきたから、そんなことも気にならなくなってきたかな。でもめずらしい。少なくとも一番最初に読む時には小説の特定の登場人物を好きとか嫌いと、あまり意識して読んだことがなかったのにな。

怪談専門誌 「幽」vol.2には恩田陸のインタビュー記事が掲載されている。それもあってついつい購入してしまった。読んでみたら岡本綺堂特集がとても面白かった。それから京極夏彦の「つけたのは誰」も気に入った。加門七海の連載「怪談徒然日記」も過度に装飾されていない淡々とした文体は読んでいて背筋が寒くなった。漫画が3本入っているのだが、私は高橋葉介の「赤い蝶」に漂う一昔前の空気が好きだった。他にもまだ読んでいない怪談連載があるので楽しみ。

一昨日のブログで書いた「進化しすぎた脳」の中では、他に「念力の科学」「目ができたから、世界ができた」や「第三章 人間はあいまいな記憶しかもてない」の全てが記憶に残っているかな。というか本書全てが記憶に残っていて、また全てが興味深く面白く感じた。やっぱりなにより分かりやすいのが素晴らしいっす。アルツハイマーの原因とその治療法のくだりではすこーーーしだけ脳と薬との関係が取り上げられていて、そこはもう少し詳しく知りたいなぁと思ったから、前から池袋リブロで狙っている「脳と薬物」の購入が少し近くなったかもしれない。(値段が高いからかれこれ数年は見送っている。生涯読むことがないかもしれないと思いはじめていた。)しかしあくまで、かもしれないの範囲。

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オカピーはこんな動物
蒲生邸事件/宮部みゆき 著
怪談専門誌 「幽」vol.2
怪談徒然草/加門七海 著
高橋葉介
脳と薬物 /スナイダー, ソロモン・H 著

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オカピーもまた絶滅寸前の動物だった!なにが芸人だ。私が書いた蒲生邸事件の途中経過印象とほとんど同じことが、アマゾンのプレビューに書かれていた。びっくり。


ひよ子

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