2023年09月27日(水) |
70代で死ぬ人、80代でも元気な人 / 和田 秀樹 |
高齢者専門の精神科医として、30年以上にわたって、高齢者医療の現場に携わっている著者の生の声。
70歳を過ぎると、「周りに心配かけてはいけない」「迷惑になってはいけない」など遠慮しがちになりますがその必要はありません。70代はむしろ、奔放なくらい自由に生きたほうがいいと思っています。 〜〜〜 80代の後半になれば、どんな人でも筋肉の衰えを自覚しますし、半数の人に認知症の症状が現れます。そうなってしまうと、もう身体の頑張りは利かなくなります。 しかし70代を自由奔放に過ごした人なら、80代になっても知的好奇心を失うことなく、多彩な人間関係を保つことができます。
たしかに、老化というのは、毎日一万歩くとか筋トレをするといった習慣で防げるかもしれません。ですが、それよりも大事なのは生活の中にさまざまな変化を持ち込み、「今日はあの店でランチを食べよう」「美味しい珈琲豆を買ってきて久しぶりに自分で淹れてみるか」など、自由に思いついたことを実行していく暮らしのほうが、はるかに老化の予防になるような気がします。ノルマを課して運動するより楽しく暮らせます。
|