読書記録

2023年09月04日(月) ハンチバッグ / 市川 沙央

 両親が遺したグループホームの十畳の自室から釈華は、あらゆる言葉を送りだす。

自らを「ハンチバック(せむし)の怪物」と呼ぶ彼女の生の確認作業であり魂の叫び。

釈華は生まれ変わったら高級娼婦になりたいといい、したいことは妊娠と中絶だと。

ある日 仕事が丁寧という男性の田中に入浴介助を受けた。
田中は釈華のSNSを見ていて 収益金を全額寄付することも知っていた。

結局のところ人は他人がうらやましくて当事者にか分からないことがあるのだ。



薄い軽い本なのに、内容はとても重たい。











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