読書記録

2017年07月30日(日) おりょう残夢抄/中津 文彦


 坂本龍馬暗殺の真相を、妻・おりょうの目を通して探っていく物語。
竜馬の突然の訃報から、おりょうさんの転変、流浪の日々が始まる。
夫の死の真相究明を念じて、長崎・土佐・京へと住処を移しながらその先々でかつての同志たちの証言を得ていく。
最初は新撰組との話であったが、真実なのかどうか西郷隆盛に繋がる高台寺が真の暗殺者だったのか。
竜馬の暗殺犯については、テレビのドキュメンタリー番組などでもよく取り入れられているが、熱心に最後まで観たことはないし、やはり真相ははっきりしていないのだろうか。
作者は、あくまで ”歴史ミステリー” と言う。


それにしても、もし竜馬が暗殺されなかったら明治政府の高官の妻として安楽な生活が送れたろうに。。。
晩年はお酒に溺れて惨めなものであったらしいが、横須賀市の信楽寺に妹の手によって葬られたそうな。
戒名  昭龍院閑月珠光大師
墓碑の正面には 「贈正四位 坂本龍馬妻龍子之墓」と 刻まれた。














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