読書記録

2016年09月15日(木) カステリオーネの庭     中野 美代子



かつて北京の宮廷には、西洋各国からキリスト教の布教に来た宣教師が大勢仕えていた。かれらは様々な技術をもち、皇帝の命令に従って西洋趣味の美術品や機械を作った。
今も北京の西北に残る広大な離宮・円明園の一端に、不思議な西洋庭園の廃墟がある。

「この庭も噴水も、すべては朕のものだ」
清の乾隆帝に宮廷画家として仕えた、イタリア人宣教師ジュゼッペ・カスティリオーネ(中国名=郎世寧)。
かれが描いた数々の絵画と、皇帝の命により北京の離宮につくった西洋庭園。
その庭にかくされた秘密をさぐり、皇帝と宣教師の東西の相克を描いた物語。



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