何の気なしに図書館で手にした「深紅」という題名の本 今日の宅間守の死刑判決とだぶる内容だ この本は余りにも凄惨な方法で、両親と二人の幼い弟を惨殺された事件当時12歳だった少女の物語 阿佐ヶ谷一家4人殺人事件としてマスコミにも大きく取りあげられた 修学旅行に行っていて難を逃れたが、少女が自分だけ生きていていいのかとずっと苦しむ その中で裁判について、裁判とは被害者のためのものではなくて加害者のためのものだと言っている 確かにその通りだと思う 犯人が未成年なら死者(被害者)に人権など全くない TVでも雑誌でも未成年のプライバシーは保護されるが、被害者は何の落ち度がない場合でも氏名も写真も公表される その後 生き残った少女は、死刑判決の下った犯人にも自分と同い年の娘がいたことを思い出して近づいていく。だが 犯人も人の親でありその娘もある意味 犠牲者なのだ
それにしても 今日の宅間守の裁判でも感じたことだが、こんな男のためにいったいいくらの税金を使うのか 弁護士費用、被害者への国からの弁償金、校舎の立替費用、そして死刑執行までタダで食・住の面倒を見る訳だ たいていの人間は世の中の不条理と闘って生きているのだ いたいけな子供を殺めた罪は償いようがないのだ
それにしても後味が悪い 事件の起きた6月8日はダンナの誕生日 あの日、私は出かけていて何も知らず出先でケーキを買って帰った 夕食後にデザート的な感じでケーキを食べたけれど 事件にあわれた家族の方たちはどんな想いでその日を終えたのか・・
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