2002年12月13日(金) |
運命の足音 五木 寛之 |
内容 人はおのれの運命を感知することができるのだろうか?はたして天寿というものを知ることは可能なのか?生まれた場所と時代、あたえられた「運命」によって人が背負ってきたものは何か。「これを言ってしまわなければ死ねない、とずっと感じていた―」。戦後五十七年、胸に封印して語りえなかった悲痛な記憶の物語。驚愕の真実から、やがて静かな感動と勇気が心を満たす。『大河の一滴』『人生の目的』に続く著者渾身の告白的人間論、衝撃のロングセラー、待望の文庫化。 目次 五十七年目の夏に(一枚の写真 許せない歌 ほか) 運命の足音がきこえる(深夜に近づいてくる音 幸田露伴の運命論 ほか) 新しい明日はどこにあるのか(見える世界と見えない世界 一瞬の「恥」や「畏れ」を抱かせる ほか) 命あるものへの共感から(いま根底から問われている人間中心主義 戦争の時代をのりこえて ほか) 運命の共同体としての家族(「働く女」としての母親像 「物語る」ことへの欲求の芽ばえ ほか)
発売前から前評判が良かったのか、図書館では予約待ちだった。読むことをとても楽しみにしていたが、私の予想していた本ではなかった。作者は戦前、北朝鮮に住まいしていたようなのでこの物語は私の知らない、私が知りたい引き上げの話がぎっしり詰まっているものと勝手に想像していた。だが違った。作者には申し訳ないが感想はない・・。
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