2006年03月18日(土) |
空に唾をするような・・・ |
今までの人生で、皆様も誰かから悪口を言われたり、嫌な事をされたりした経験があるかと思います。その反対で、自分が逆の立場になられた状況も多い事でしょう。 しかし、そのような事をして相手に害を与えようとしたり、何か都合の悪いようにする行いは、空に唾を吐くようなものでございます。それは空を汚す事無く、逆にその人自身を汚す面がございます。 ここに一人男性がいました。彼はルックスも良く、とても話が上手で一言で言えば多弁でした。時には、その場を盛り上げる事から人の悪口を言う面もあり、10代後半の頃は非常にウケが良くまた女性にもモテていました。 しかし段々と年を重ねて行くごとに、周りのお友達も大人になって彼の矛盾に気付きはじめました。「あいつこの前、お前の悪口言ってたぞ。」「マジで!でもこの前二人で飲みに行った時、お前の事もとやかく言ってた・・・。」 一人、二人、段々と彼の周りからは人が去って行き、気付いた時には心から繋がっている友達もおらず、30歳前後にして、早くも孤独を味わってしまう状態となってしまいました。 人の悪口を言うと、その場所が盛り上がったり、その話をする事による一体感などがあるかもしれません。また、相手を汚す事によって自分より下に見る、優越感を覚える事でしょう。しかしそれは、風に逆らってホコリを撒き散らすように、相手を汚すどころか、かえって自分自身を汚す事に繋がります。 悪口という、わかりやすく日常的な例えを持ってお伝えさせて頂きましたが、そのような事は、自分の気付かない所でしてしまう面に、とても怖い部分がございます。そして、誰かを陥れようとする事は、結果として自分自身を滅ぼす事へと返って来ます。 ご自身を客観的に見た際、そのような事をしていないか。また行動を起こさなくても、自分で気付けない事から一緒になってその場を楽しんでいないか。今一度状況を見つめ直して頂くキッカケとなれば嬉しく思います。
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