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こちらでは、龍先生から届く便りを掲載致しております。

2006年02月12日(日) 時計の針は戻らない

時計の針は右回りで、決して戻る事はありません。「突然何を言い出すのか?」と感じた方もいるかと思います。しかし、多くの方が一生懸命に時計の針を戻す事に必死です。

分かりやすい例えをお伝えすると、お付き合いをされていた二人がいましたが、ほんのつい先程別れてしまいました。時計は12時から1時へと進んでいます。その中で、振られてしまった側の方は、復縁を望まれて12時に戻りたいと思われています。

1時からの距離はわずかな事からも、何とかしようと一生懸命に奮闘されるのですが、やはり時計の針は逆回りできません。そしてそのような状況においては、何とも皮肉な事に前にも進んで行かない、という部分がございます。
よく「自分の中の時間は止まったまま」などという言葉を耳にしますが、心の時計において、12時に戻ろうとされている方の針は本当に止まったままで、イタズラに時間を費やされてしまう人が多いのが現状です。

本当に沢山の方が、時計を戻す事に一生懸命になられ、悩み苦しまれてしまいます。そんな上記の状況があるならば、遠回りに感じるかもしれませんが、やはり11時間後の12時を目指して歩まれて行くしかなく、そうする事によって必ず辿り着ける流れが巡って参ります。

そして別れた事をバネにされ、「私(俺)無しでは生きてけない、どうしても必要だって言わせたい!」、「よーし、彼(彼女)を見返す為に、自分磨きを頑張るぞっ!」と意識を変え、前向きに考え始める事で時計は進んで行きます。

それが頭ではわかっていても、心がついてこない事に悩んでしまう、何とももどかしい皆様のお気持ちや感情は、私もとてもよくわかります。
中には、時間がかかる状況に耐え切れず、時計を投げつけて壊してしまったり、無理に進ませようとする過ちによって、自分で時計を止めてしまう方もいらっしゃいます。

改めて、分かりやすく復縁という題材にてご説明させて頂きましたが、片思いや次に進まれる新しい恋、仕事での失敗など、後悔して戻りたいと考えられる事におきましては、今回の話が当てはまる面があるかと思います。
繰り返しとなりますが、時計は逆回り出来ず、心の時計におても同じ部分がございます。前に進まれる事は、大変な面もありますが、是非、自然の流れに身を任せて頂ければ幸いです。



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