さかざきが綴る「アンティークな日々」
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2005年06月28日(火) |
シルバーのティーポット |
いよいよ今週末の京都骨董祭に向け、きれいにディスプレイしたサロンを片付け、すべての商品を京都へと運びます。私達の宿命とはいえ、美しく飾りつけたサロンを片付けるのは、いつも少し淋しくなってしまいます。
そう、サロンへお越しいただいた方なら、見覚えがあるかも。これはサロンでお客様にお茶をお出しするときに使っているシルバーのティーポットです。1795年製のジョージアン、ロンドンで作られたものです。ティーポットといえば、丸みのあるぽってりした形がポピュラーですが、これはしっかり形作られた円柱形。周囲にリボンとバラのガーランドが打ち出され、小鳥が遊ぶ柄が手彫りされたラヴリーなポットです。
何を隠そう、これは河村との生活のスタートを記念して(と言っても彼は全く紅茶は飲まないコーヒー党なのですが。)買付けでたまたま見つけたものなのです。以前は毎朝、自宅でシルバーのティーキャディスプーンでアール・グレイの茶葉を入れ、紅茶を飲むひとときを楽しみにしていたのですが、サロンのオープンとともに、キャディースプーンと一緒に自宅から引っ越してきました。
そして、今は、サロンでお客様にお茶をお出しするときに使っています。サロンでお出しししているのは、フォートナム&メイソンの“Rose Pochon”。たぶん日本でも手に入ると思うのですが、ほのかにローズが香るすっきりした味わいと、ポットの中で濃くなってしまっても、あまり渋くならない点が気に入っています。それにフランスのフォーションで入手したバラの蕾を浮かべます。なんともバラの良い香り、皆さんが「美味しい紅茶ですね。」と言ってくださるのが、私の喜びでもあります。
きれいにアンティークを飾って、お客様で賑やかなサロンが私は大好きです。でも、明日はとりあえず片付けるとしましょうか。京都のお客様、どうか待っていてくださいね〜!
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