さかざきが綴る「アンティークな日々」
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2005年04月02日(土) |
エンジェルコレクションのはじまり(カフェ・リヴゴーシュのこと) |
エンジェルコレクションの始まりは、とあるカフェの一隅でした。蔦の絡まったレンガの外壁、表の葡萄棚、静かな音楽が流れ、小説家がカウンターで原稿を書く、そんなカフェの一角を借りて、買付けてきたアンティークの展示会を始めたのが約10年前のことです。
もともと「店を持つ」という概念の全く無かった私は、その後も展示会形式を手段として、ギャラリーやカフェ、デパートや骨董祭など様々な場所で、様々なお客様のお世話になり、ようやく昨年サロンを構えることとなりました。
「左岸」を意味するカフェ・リヴゴーシュは、そんなエンジェルコレクションの発祥の地です。パリの左岸にあるような、そこだけずっと時間が止まっているような、アンティークにぴったりの独特の雰囲気を持っていた空間でした。20余年もの間、多くの人々に愛されたカフェ・リヴゴーシュですが、残念ながら数年前に幕を閉じ、この世からは煙のように消えてしまいました。
そこで出会った人々、過ごした時間は、私の中では、忘れられない人生の一コマです。
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