ゆく水に数書くよりもはかなきは

2005年03月08日(火) 思はぬ人を思ふなりけり

大好きだった人がいる。


そもそもが手の届かない人。
思っても報われぬのが前提の人。


それでも、伸ばした指が僅かに触れてしまったから。

だから期待してしまったのだ。


だから望んでしまったのだ。




鞦韆のリズムがいっときだけ合うように
あの人と私も、一瞬だけ触れ合うのが運命だったのだろう。



時が過ぎれば鞦韆はすれ違う。


何もなかったように、時の終わりを告げられて。


胸の中にまだ貴方がいるのに。



腕が、肌が


貴方をこんなにも覚えているのに。



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