よくヤクザ映画なんかで、若い衆が「組長!」とか「親分!」とか呼んでいるのを見かけますが、アレはウソです。 本物の若い衆は組長の事を「オヤジ」と呼びます。 組長と若い衆は親子縁組しているのです。 いえね、実際には戸籍に入っていませんが。 なんつーの、、、 親子の杯を交わした仲とでも言うのでしょうか。
でも、組長の奥さんを「姐さん」と呼ぶのは何故でしょう? 何で「おふくろ」と呼ばないんだろう…
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その日も何時もの焼肉屋で組の連中とだべっていました。
「隣組の誰それは、どんなに半殺しの目に遭っても口を割らない根性の座った男だそうですよ」とか、
「来月には誰それがシャバに戻ってくるらしいですよ。祝儀持って行かないと」とか、
なんだか“私の知らない世界”の話題で盛り上がっています。 そのうち、組長さんが自分の組の舎弟の話を始めました。
「おう、ヒロ! お前京成電車の中に『車内暴力反対』ってぇのがぶら下がってるの見たことあるだろう」
「あ、はい」
「アレの原因作ったのな、今お前の隣りに座ってるこいつだよ」
「え?」
「こいつな、普段は鉄骨屋やってて体はターミネーターみたいなんだけどよ、一旦暴れたら誰も手がつけられねぇんだよ。あははは!」
「・・・・・・・・・・」( ̄□( ̄□( ̄□ ̄;)!!
「電車の中で素人相手に本気出しちゃったもんだから、駅に降りるなり待ち受けていた警官8人が取り押さえようとしたんだがな、こいつ馬鹿力でみ〜んなぶっとばしちゃったんだよ。あはははは!」
「はぁ・・・・・・」(;゜Д゜)ノ
「それで未だに捕まってないから、似顔絵張り出されちゃってるんだよ。あははは!」
「はぁ・・・・・・」(゜∇゜ ;)
「でも普段はおとなしいヤツだから安心しろ」
安心しろと言われても、途中から食べているビビンバの味がしなくなったんですけど。 おいらは毎秒1センチくらいのスピードで隣りのターミネータから離れていきました。
* 組長は六平直政に似てました
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