++いつか海へ還るまで++

雨が降る 代わりに泣いて いるように

降り続く雨 降り止まぬ雨


2011年04月23日(土) 痛み。

今 この瞬間にも、
命をつなぐ為に精一杯生きている人達がいる。
目の前に起こっていることを何とかしたいとそれぞれの場所で立場で
不眠不休で頑張っている人達がいる。

相変わらずの予断を許さない現状の中、それでも昨日より今日、
今日より明日、少しずつでも良い方向にと誰もが願い祈っているのに。

船に乗っていて、その船が氷山にぶつかり、船底に穴が空いた時、
船長や乗組員をただ責めたってどうしようもない。
失敗や不手際の揚げ足取りなら誰だってできる。

代案も出せず、ただ責任追及するなら
船が持ち直してからやりましょうよって思う。

船長をクビにせよ!乗組員を入れ替えろ!と言っても、
じゃあ、そういってるアナタが代われますか?
どこまでできますか?って話です。

原発だって今はまずこの危機を乗り越えることが優先なはず。
簡単に、はい、止めますで即刻止められるものでない以上は。

ただ責めることは簡単。
誰かのせいにして怒りや不安をそこにぶつけた方がラクだから。

でも自分自身がそこに立ち、その重みを背負うことができない以上、
今だけでもこの危機を乗り越える為に心を一つにはできないんだろうか?



人は、無作為に投げられた石が誰かに当たったのを見ても
「自分にはまさか石が当たることなどあるまい」と思いがちだ。

実際、石に当たってみなければその痛さはわからないのだけれども。

それでもせめて、石の痛みを少しなりとも知る身として、
想像力をもつことだけは、忘れずにいたい と 思う。


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ゆうなぎ [MAIL]

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