今回の二泊三日のクリスマスデートのことを 忘れないようにできるだけ書いておこう。
最初は一週間前の日にちを予定していたのだけど いつものホテルがちょうどその日にウエディングパーティが 入っていたようで全室満室で断念。 でも結果的にはわたしの体調もあって一週間後にして正解だったと思う。
直前までドキドキだったけど早朝の新幹線にも無事に乗れて ホッとする。心配してくれていた長男にメール。 「のんびりゆっくり楽しんできてください」の返信に感謝。
長男には特にいろいろ話したりしていて、この旅行の間も 一日一度は 今 これを食べてて美味しい!とか イルミネーションが綺麗! とか報告方々 写メしてた。
彼とのことを母や子供達に理解して貰っていることは大きい。 再婚や同居をする気は無いということを伝えていることも あるのだろうけど、ちょうどいい距離感とスタンスが 今のわたしには有難い。
ここ数年は4月の桜の時期と12月のクリスマスには 彼の街で二泊三日というのが定番になってる。
新幹線の改札を抜けた出口に迎えにきてくれてる 彼を見たときに緊張がふわっと緩んで 自然に笑顔が溢れた。
まずはお馴染みの喫茶店でモーニングを食べてから ホテルのチェックインには時間が早いので とりあえずロッカーに荷物を預けて身軽になる。
毎回 プラネタリウムだったり水族館だったり回るのだけど 今回はわたしの体調のこともあるし、せっかくのクリスマスシーズン なので、のんびりとウインドショッピングをすることに。
わたしも彼もファッション関係よりも雑貨とか文房具とか本屋さんを ハシゴして回るのが好きなタイプ。 価値観や趣味が同じっていうのはいいな〜と感じるのはこういう時。
気兼ねしたり無理したり遠慮したりすることなく ノビノビと自分のしたいようにできるってなんて幸せなんだろう。 可愛い!とか綺麗!とか美味しい!とかそういう感動を同じように 分け合えることは嬉しい。
外国の使用済み切手とかシールとか小さな雑貨類がわたしは好きで 見つけるとついつい子供みたいに夢中になってしまうけど そんなわたしを彼は楽しそうにニコニコと横でみていてくれる。 「こんなのもあるよ」「こっちもいいねぇ」と 二人でたわいないお喋りをしながらの街歩きに幸せを噛み締める。
イルミネーション点灯に合わせ、ホテルのチェックインの時間は 18時過ぎになりますと連絡をいれてた。
ちょうど駅前に着いたときには日も暮れて。。。
彼の街の桜もイルミネーションもそれはそれは毎年見事で 感動するのだけど今年のクリスマスのイルミネーションも 去年に負けず劣らずの美しさだった。
光のトンネルを手を繋いで歩く。 今年もこうやって一緒にこの景色を見ることができたことに しみじみとありがとう。
ホテルはちょうどクリスマスルームが空いているということで ラッキーなことにそのお部屋とチェンジ。 クリスマスツリーとリースに小さな雪だるまのライトが すごく可愛くて思いがけないサプライズ。
ラウンジに降りて彼はコーヒー、わたしはいつものミルクオレンジティ ふぅ〜と一息。
二泊三日の一日目が一番好き。 まだ明日も丸一日一緒にいられるもの。。
二日目も場所を変えて、今度はプチ食べ歩き。 わたしの持病もあるからそこは考えながらだけど かしこまったレストランよりもB級グルメが好み。 半分こしたり、こっちも食べてみなよ って言い合って楽しい。
二日目の夜、ホテルに戻る頃になるとちょっと寂しくなる。 だってもう明日の夕方にはバイバイだもん。
また二ヶ月したら逢えるし 次は何処で何しようかねぇって彼は言ってくれるし こんなに長く付き合ってきて大事にしてもらってて 今更何を・・・って自分でも思うのに。。
せっかくの最後の夜につまらないことで彼に突っかかってしまった。 怒るよりも悲しそうな顔してる彼をみてたら ごめんねをいわないといけないのはわたしなのに お揃いの左手薬指の指輪、「もうこんなの外す・・」と 外そうとしたのを彼に止められ・・・ それでも気が治まらずに 今度は彼の指輪を「こんなの外してしまえ!」と むりやり外そうとして「やめて・・・」と 抵抗にあい・・・・
なにがしたかったんだろう。 病気のせいにするのは卑怯かもしれないけど わたしの中でどうしても消えない不安感や怖さみたいなものがあって 楽しいことが終わる時にそれが膨れ上がる。 どうしていいかわからなくなってパニクって いっそ それなら・・と自分の手で壊したくなる。
馬鹿だ。なんでもっと幸せを最後まで楽しめないのか。
その夜のその後のことは実はあまり覚えてない。 彼を叩いたりもした気がするし その挙句はごめんなさいといいながら 多分泣きつかれて眠ってしまったようだ。
仲直りはちゃんとできた。 というか 直接改めてごめんなさいが言いにくくて トイレにいった隙にこっそり「ごめんなさい」と メールを彼の携帯に送った。 彼からの返事は「大丈夫。ずっと一緒だからね」
ホテルをチェックアウトして駅までの帰り道 わたしは反動のように明るく朗らかだけど。 でも思い出したように繋いだ手に力が入ってしまう。
新幹線の発車時刻までの間 不安定に揺れ動き 破裂しそうになる怖さと必死で闘う。
どんなに強く思っても 100%の必ずや絶対ということはないことを わたしは知りすぎるほど知っている。 だからきっとこんなに怖くなるんだ。
だけどだから尚更、不安よりも怖さよりも せっかくの”この瞬間”を楽しく過ごせるように。。
ホームから新幹線に乗り込む一瞬、 もう一度 ぎゅっと繋いだ手を強く握り締めて
振り返ったわたしは ちゃんと笑顔だったでしょう?
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