祖母が天に召されました。
眠るように逝ったその顔は とても穏やかで綺麗で 声をかければ目を開いて笑ってくれそうで その触れた頬の冷たさがなければ。
沢山の花に飾られて 温かな想いに見送られて 祖母は旅立っていきました。
波乱に満ちた人生だったけど いつも凛としたひとでした。 天晴れな生き様でした。
わたしは
どこまでできるかわからないけれど
繋がるものとして せめて精一杯 背筋を伸ばし 顔をあげて わたしのこの人生を往こう と思います。
幼い頃
皮を剥いて芯をくりぬき 半分に切って貰った林檎を齧りながら
あの 家へ帰る坂道
繋いだ手の温もりを
忘れない
忘れないよ。
ありがとう
慈しんでくれた日々を
ありがとう
命を 生きることを 教えてくれて
ありがとう。
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