『ウソツキ』
いつからか とても嘘をつくのが上手くなった
とても自然に 誰にもわからないように いろんなことを隠して隠して
わたしは嘘をつく
とても自然に笑える自信がある。 大丈夫だとしっかりした足取りで歩ける。 その角を曲がったら座り込んでしまうのでも そこまでは絶対に悟られずにいられる。
わたしは嘘つきだ
筋金入りの惚れ惚れするような 嘘つき だ
ワラッテオクレ
*
『仮面』
はじめからずらしてしまうような仮面なら 被らない方がよほど潔い
ちゃんと そう覚悟して仮面を被ったはずなのに
汗とナミダで滑ってずれて 見せてしまった仮面の下の顔 一瞬
ゴメン
見ないふりでいいんだよ そうじゃなきゃ きっと
二人とも辛くなるだけ
*
『薄い膜』
悲しいことを悲しいと 苦しいことを苦しいと
泣きたい時に泣いて 笑いたい時に笑える
はしゃいで 叫んで 吼えて
それができたらどんなにいいだろう
それでもそれでは生きていけない現実があるから
薄い膜で覆われることを選んだのは わたし 他の誰でもなく わたし
薄い膜で覆われて そうして ゆっくりと微笑む
自分に言い聞かせる
*
『ライナスの毛布』
ずっと持ってる もう ずいぶん クタクタになっていて でもその柔らかさがわたしを安堵させる
手放せない 失くすとパニックになる 耐えられないと思う 壊れると思う
ライナスの毛布 わたしの休憩所
今 ちょっと 行方不明中
泣きそうになりながら 我慢して探してる
見つかるのを信じて 待ってる
*
『迷いの森』
一度迷うとなかなか抜け出せなくて そのうえ わたしは方向音痴だから
頼りの磁石も落っことして 途方にくれたまま 蹲って でもまだ 諦めきれず 歩き出す
また わたし
キミのところまで還りつけるでしょうか?
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ゆうなぎ
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