今日は出勤日。 気が付くともう朝だ。
何とか下請け仕事の分 言われた以上のことはしたつもり。 多分 また色々とんでもない思い付きを簡単に言われるだろうけど それも仕方ない。そういうものなんだろう。
個人のお客さんの方までもう少し進めたかったけど さすがに無理だった。 今日仕事から帰ってきたら急いで取り掛からなければ。 SOHOでの個人のお客さんは今までのわたしを育ててくれたようなもの それが後回しのようになってしまうことはどうにも申し訳ない。ジレンマ。
もうこの時間までになるとどうせ眠れるはずもないから とにかく下請け仕事のチェックと できるだけでも個人のお客さんの仕事を進めておこう。
ああ それにもう子供達の朝の準備をしなくては。
ひとは心底疲れてしまったり追い詰められたりした時に 以外と泣き喚いたりしないものだ。 なんていうか しんと静まり返ったココロがぽつりと其処にはある。
声を出さずに泣くことが習性になっているのは 助けがこないことを身に沁みて知っているからだ。
何回も今度こそ限界だと思っては あともう少しだけ もう一日 もう一度だけと それを繰り返して。 諦めと、捨てきれず胸の奥に抱く1%の希望。
現実はいつも何で?と問い詰めたくなるほどシビア。 次から次へとまるで安物の三流悲劇小説みたいに起こる出来事には ショックを通り越して虚ろに笑ってしまう。
人生はいつもとても不公平で 決してヤサシいひとが望むものを手に入れられるわけじゃない。
喉から手が出るほど欲しいそれを いとも簡単に荒く扱って当たり前のように平気でいるヒトなんて そこら中にいるというのに。
遠い未来どころか明日のことより今日をどう生き抜くかを 必死で考えながらそれぞれのこの一日を生きている。
わたしもその一人だ。
怖い。 すごく怖い。 問答無用に。
どんな励ましの言葉さえ この身体の震えを止められない。 もう本能レベルで怯えてしまう。
それはきっと泳げるヒトにとって 水はなんてことないものでも 泳げないニンゲンには恐怖そのものでしかないのと 同じような感覚。
大げさでもなんでもなく オボレカケながら犬掻きで岸へ辿り着き それを繰り返して慣れるのかっていえばそんなに簡単にはいかない。
何度繰り返しても それは最大級の勇気を振り絞らないとならなくて 何度繰り返しても 水は冷たく上手く泳げずオボレ続ける。
生きよう と言葉にするのは そうしてないとそれをどこかに置き忘れてしまいそうだからだ。 学んだはずのものすら 疲労と虚無感に呑みこまれそうで。
イキヨウ
いきよう
生きよう
今は他の何もかもから自分を一旦解き放して。 今日を生きることだけを。
あと数時間。
言い聞かせて玄関のドアを開けよう。
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ゆうなぎ
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