++いつか海へ還るまで++

雨が降る 代わりに泣いて いるように

降り続く雨 降り止まぬ雨


2006年05月31日(水) 幻の花

「泣かないの」

小さな小さな棘
ちくんと刺さっただけなのに
ズキンとズキンとココロ
そこから離れられない

泣き出したいようなキモチ
だけど 涙は胸に重く溜まるばかり

泣きたいの
泣けないの
泣かないの

弱くはないけれど
強くもなりきれず
呑み込んで意地っ張り

大丈夫だよって言うときほど
大丈夫じゃないの知ってる?

気づいてなんて欲しくない
弱味なんて見せない

見ないふりしてよ
ほんのちょっと背中貸して

泣かないの
泣かないの
泣かないから

泣かないけど

*

「幻の花」

虫は虫
花にはなれず

虫に生きられるのは
虫の命

虫の心に花の夢 消えずとも
虫は虫
花にはなれず

それでも夢見る虫


年老いて虫
虫として生きられず
ましてや花になれるはずもなく

今 息絶えようとする
花を夢見た虫

それを愚かだと
人は言えども


虫は虫
最期まで虫

けれどその心に
咲いた花は
誰も散らせず

たとえ幻でも


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                               ゆうなぎ


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