++いつか海へ還るまで++

雨が降る 代わりに泣いて いるように

降り続く雨 降り止まぬ雨


2005年11月13日(日) 命の讃歌(掌)

土曜日。実家に子供ら連れて大ばあちゃんの顔見に行ってきた。

この前 病院では顔もかなり腫れてて色変わってて
歳が歳だからなかなか治らないだろうなって
そういうのもある程度覚悟していったんだけど
ビックリした。だって顔とかの青痣が目立たないくらいに
薄くなってる。食欲も少しずつだけど出てきたみたいだ。
相変らず夜中の歌は続いているし コルセットはめるのを嫌がったりは
あるみたいで両親は大変みたいだけど。

母と話した。
「大ばあちゃん スゴイね」って「さすがだね」って

生きる力。理屈じゃなくてなんていうか本能のような
そういう力強さ。

「大ばあちゃん きたよ〜」っていうと
まだちょっとばかりタンコブの痕跡のある薄っすら青痣の残る顔で
「ようきたねぇ〜」って嬉しそうに笑ってくれた。



祖母の手。苦労に苦労を重ねてきた手。




柔らかな暖かい 美しい手だ。



祖母は余計なことは語らない。
わかったような顔もしない。

厳しく躾けられたし叱られたし
けど振り返れば 一つ一つがちゃんと意味のあることで
今のわたしも同じようなことにこだわってやっぱり子供ら叱ってる。

一人一人が違う。
その中でそれぞれの形で生きる。
それを祖母ほど語らずにわたしに教えてくれたひとはいない。

どんな宗教よりも心の導き手とかいうナントカセンセイの
ありがたいお話とやらよりも

この手が 掌の温もりに触れることが
今こうして 命の炎を燃やして生きている姿 全てで
祖母はわたしに教えてくれてる気がする。
そうして その言葉でない言葉は わたしの中にとても自然に
入ってくる。



生きなさい。往きなさい。
山より大きな獅子ゃ出やせんよ。



うん。大ばあ。
そうだよね。


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ゆうなぎ [MAIL]

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