疲れて早々と眠っていた。 うつらうつらと起きては でも身体がだるくて そのまま また瞼が落ちて・・・ なんだか寝苦しい夜で。
夢を 見ていた。
とても 嫌な夢だった。
登場人物は面と向かってケンカしたことこそないけど みんなキライな人たちばかりで
覚えてるのは その中の一人に 「本当はあんたのことずっと大嫌いだったんだよ!」と 自分が搾り出すように叫んでいたこと。 なんていうかずっと抑え込んでいたものが噴出したような
憎悪。
その自分の体中から噴出されるどす黒い霧のようなものに 吐き気がして。 吐き気がしながら でも 止まらなくて言葉が。
醜い と思った。自身を。 その醜さが耐えがたくて。
叫ぶ自分の声で
目が 覚めた。
---------------------------------------------------------
剥き出しにされた 耐え難い 醜さ。 人間の中にある 業(ごう)というもの。
---------------------------------------------------------
アノ時にも 見せ付けられた。 アノヒトノシンダアト
目の前で見せられた 全てをかなぐり捨てたような その剥き出しのエゴと業がわたしには耐えられなかった。
醜い と 思った。 吐き気がした。 吐いても 吐いても 止まらないような 胃液まで吐いても 血まで吐いても その吐き気は止まらなくて
わたしは 逃げ出した。
---------------------------------------------------------
自分だけが傷ついてるなんて言わない、言えるはずもない。 自分だけが正しいなんて信じられたら もっと楽だろう。 どす黒さも卑怯さも エゴと業も 自分が嫌というほど持ち合わせていることくらい 知っている。
でも きっと だから 他人がそれを剥き出しにすると 居たたまれなくなる。 そう 居たたまれなくなるんだ。
偽善 でも 嘘でも イイ せめて 隠して見せないでくれ。
頼む
耐えられない んだ。
---------------------------------------------------------
夢の中の自分の 醜さ が まるで鏡の中を覗くようにわかって
いやな汗をかいて うなされて 叫んで
目が 覚めた。
---------------------------------------------------------
午前3時半。
震える自分をただ抱きしめていた。 他にできることなどなかった。
|